2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

閉門蟄居

「閉門」①門を閉めること。②謹慎の意を表するために、門を閉ざして家にこもること。③江戸時代、武士や僧侶に科せられた刑罰の一。門・窓を閉ざして出入りを禁じた。「蟄居」①家の中にとじこもっていること。②江戸時代、士分以上の者に科した刑罰の一。閉門の…

鬼軍曹

「さて、それでは放送席をご紹介いたします。まずは私(わたくし)のお隣、解説はいつものとおり、新日本プロレス審判部長の山本小鉄さん。さらにそのお隣、ゲストは東京スポーツの桜井康雄さん。お二方、どうぞよろしくお願いいたします。」by古舘伊知郎ア…

誕生日とは

そのヒトが生まれてきてくれたことに……、“私が”感謝する日。“私が”喜ぶ日。「おめでとう」は、そのヒトだけではなく、私自身への言葉でもある、“私の”記念日。生まれてきてくれて、ありがとう。

真夏の夜の夢は、邯鄲一炊の夢か

小沢一郎が民主党の代表選に出ることについて、思うところを記します。何ら説明のない喧々諤々。管直人の何がダメなのか。小沢一郎の何が良いのか。小沢一郎が首相になることで、民主党はどのような方向性を持つのか。その結果、この国をどう導き、どのよう…

熱いじゃないか2

効率的に効果的にと無駄を嫌っても、それを下支えしているのは、その人の意志であり、根性です。それらは不可分のものであり、個別に論じることはナンセンスです。この曲も、熱いじゃないか。

熱いじゃないか1

「怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」byニーチェ好き勝手に解釈して援用します。熱さを以って暑さを制す。この曲、熱いじゃないか。

『小説 北へ。』

私が好きな作家、五條瑛は、デビュー作の『プラチナ・ビーズ』を執筆していたのと同時期に、別名義である小説を書いています。テレビゲームの商品展開の一環として企画された『小説 北へ。』です。この作品は全十話から成る短編集ですが、ある趣向が凝らされ…

イメージ戦略

もう何年も前、小室哲哉が人気を博していた頃。trfの「寒い夜だから」という曲がヒットしました。そして、次の年の冬。「寒い夜だから」のテレビCMが再び流れました。結果、前年ほどではないにしても、それなりの枚数を売り上げ、ランキングでも上位に名を連…

年齢を意識した瞬間

鈍感なせいか、自分が歳をとったと感じることがありません。年齢を言い訳にしないと自分に言い聞かせているからかな、とも思います。それでも、たった一つ。「ああ、自分も歳をとったんだな」と感じたことがあります。もう何年も前、初めてメイド喫茶の存在…

個人的団塊の世代論

私は、世代論が好きではありません。そこから零れ落ちるものが多すぎるからです。しかし、“あらゆる法則には例外があるという法則”があるように、たった一つだけ例外があります。それが“団塊の世代”です。団塊の世代のように、具体性を持って名付けられた世…

酷暑の夏に

残暑お見舞い申し上げます。さすがに朝や夜は風に涼しさを感じるようになってきましたが、昼間はまだまだ暑い日が続いています。そこで……。涼しげなものをと思案したところ、当ブログで何度か触れた映画『コンタクト』の映像をご紹介することを思いつきまし…

あしたのジョー2

物語のピークは、確かに力石との一戦と、その死かもしれません。しかし、私は矢吹丈の復活の物語にこそ魅かれました。いえ、正確には、復活の物語ではありません。あれは、ジョーの、自らの命を削ってまで力石に捧げた、鎮魂の闘い。

『沈黙』遠藤周作

故遠藤周作に『沈黙』(新潮文庫)という作品があります。舞台は江戸時代。キリスト教は禁制となり、苛烈な弾圧、取り締まりが行われます。その中で、主人公の宣教師はずっと神に祈っていました。信仰について、問いかけていました。しかし、神は“沈黙”した…

What a wonderful world

「この世界は光栄に満ちている」by川藤幸一(漫画『ROOKIES』)嗚呼、素晴らしき世界。

あの冬を

初めてクルマを買った冬、やはり毎日のように車中で聴いていた曲です。あの時の空気感を思い出します。

『あ・じゃ・ぱん!』2

西日本では大阪弁が標準語。かつての標準語は“東京官話”と呼ばれる方言の一つになっています。東日本は中曽根康弘書記長が支配する社会主義国。新潟の山岳ゲリラのリーダーは、田中角栄。そんな架空の日本を描くことで、現実の日本を炙り出してみせる豪腕に…

『あ・じゃ・ぱん!』矢作俊彦

正確には、最後の“ん”は、“ん”と“!”を組み合わせた創作文字です。私は、この作品はこれだけで傑作と呼べるものですが、それだけでは片手落ちだと思います。これに先行した二つの作品を含めて、僭越ながら名付けて、「矢作俊彦版“昭和お伽草紙”三部作」と捉…

Gomi is back!

気迫で場を支配していました。短い試合時間でしたが、その中で主導権を握っていたのは五味でした。フィニッシュは右フック。五味はサウスポーですから、“返しの右”となるわけです。細かなジャブやボディへの左ストレートなど、途切れることのない攻撃によっ…

七色のスープレックス

遅ればせながら、UFC on Versusを観ました。buhenshaさんがブログにて触れていたのを拝見して注目していた、ジョン・ジョーンズ。生まれながらに華を持った選手がいることを再確認。“強い”に加えて“観て楽しい”選手です。そして、実況アナウンサーの口から“…

水平線

船で外洋に出たことがありますか?私が生まれ育った場所は海無し県で、毎年、県内の小学校及び養護学校から代表を一人選んで、大型客船で伊豆諸島近辺をぐるりと巡る船旅を県が企画していました。船という人工物の上ですから、三百六十度とはいきませんが、…

見上げてごらん

地べたに寝そべって星空を見上げたことがありますか?三百六十度遮るものの無い夜空は大きく湾曲して、世界を包み込むかのよう。身を横たえている地面が球体、“地球”であることが実感でき、自分がその表面の一つの点であるような感覚に捉われます。そして、…

夏らしい動画を貼りたいなと思い立ちました。

単純な話が

C.J.ボックスという作家がいます。現代を舞台にした西部劇とも呼ぶべき作風です。その『震える山』(講談社文庫)という作品に、こんな一文があります。主人公と敵対する元保安官のバーナムは、バーで見知らぬ男を見かけます。年齢は60歳前後で、痩せ型。彼…

簡単な話が

最近、自分の意志で、自発的に運動して汗を流したことがありますか。最後に筋肉痛に顔をしかめたのはいつですか。

読むクスリ

「作家のすべては、その処女作にある」という言葉がある。「彼にとって、快楽とは何も酒池肉林のみを意味するので無かった。キャンバスに絵具を叩きつけるのも肉体的快楽であり得たし、毛布と一握りの塩とタバコと銃だけを持って、狙った獲物を追って骨まで…

両刃の剣

プロレスにおいて、試合を決める最後の場面、その選手ならではの“必殺技”を連発することは両刃の剣です。いつもなら一発で相手を沈める技を二発、三発と繰り出すことによって、観客は目の前の試合が大一番であることを、そこまでしなければ決着がつかない熱…

『麻雀放浪記』

『野獣死すべし』とともに、私のバイブル。麻雀放浪記〈1〉青春篇 (文春文庫)作者: 阿佐田哲也出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/10/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (27件) を見る

死なない野獣

大藪春彦の『野獣死すべし』で、主人公の伊達邦彦は、親友と呼べる真田を撃ち殺す。しかし、無慈悲に、機械的に邪魔を排除するように撃つのではない。一度は己のしようとしていることに慄き、そして、意志の力によってその行為を完遂する。それについて、シ…

立ってるものは親でも使え

UFC117において、チェール・ソネンのトラッシュトークが話題になりました。国内では、先日のK-1 WORLD MAXの才賀紀左衛門が盛り上げました。トラッシュトークは、確かに試合に意味をもたらし、観る者の興味を喚起します。しかし、その効果の射程距離は甚だ短…

整合性の無い私

藤沢周平の小説が大好きですが、熱心な読者からは片手落ちと言われそうです。武家ものが好きで、そちらを熱心に読んでいますが、市井ものはほとんど手に取りません。藤沢周平の筆力があり過ぎて、市井ものは、その喜怒哀楽が生々しく、ちょっと苦手です。も…