2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の読書

戦争は、どんなに理屈を並べても、美辞麗句で飾っても、人間同士の殺し合いです。それは最も愚かな行為。それを経験していないというのは誇れることです。そして、それと同時に、その惨たらしさ、品性の下劣さを想像することも大切です。そこで、わたしの本…

与太話

アメリカ合衆国大統領の任期は二期八年。延長は認められません。唯一の例外は、第二次世界大戦のときのフランクリン・ルーズベルトのみ。任期の終盤になると、世の中の注目は現大統領ではなく、次の大統領は誰かということに移ります。いわゆる“レームダック…

決まったからには

アメリカの最大のイベント。それは大統領選挙です。まずは共和党と民主党のなかで、それぞれに代表候補を決めるための選挙戦が戦われます。各陣営に分かれ、同じ党に所属しても、相手は敵。自分の価値を高めるため、互いに非難もすれば中傷もします。しかし…

神話の時代

親は、いつまでも親です。その軛を離れて一人の人間として接することなどできません。そして、その親が自分と同じように子供時代を思春期を青春時代を過ごしてきたことなど、想像できるはずもありません。それは神話の時代。ジャイアント馬場も、わたしたち…

この夏も

この夏も、微々たる金額ですが、「あしなが東日本大地震・津波遺児募金」に寄付をしました。学生を取り巻く環境の厳しさは日々の報道で見聞きしています。しかし、“志”があれば道は開けると、わたしは信じています。だまされたと思って、踏ん張ってください。

たそがれどき

夕焼けの空の下、空気に満ちる光の粒。そよぐ風、ひぐらしの声。庭の野菜たちに水を撒く時間の、なんと静かで満ち足りたものか。

昨日の読売新聞(朝刊)のコラム記事「追悼抄」で、船戸与一が取り上げられていました。読んでいる間、周囲の喧騒が消えました。“満州国演義”シリーズに登場する敷島次郎は、日本から満州に渡って馬賊の頭目になり、「柳絮の如く」生きることを旨としていま…

『その女アレックス』

『その女アレックス』は、いろいろな賞を受賞し、各種ランキングでも一位に選ばれるなど、読めば面白いとわかっていましたが、作品そのものよりも、それら枝葉の賑わいに売る側の思惑が透けて見えて鼻白み、意識的に距離を置いていました。それを手に取った…

三悪人

心に勇気の火を点そう。そう、何度でも立ち上がった、この三人のように。

ぎゅっ

読んで気が滅入る記事が続きましたので、口直し。「ぎゅっ」