2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

知情意

新潮文庫の“夏の100冊”の一冊、小林秀雄と岡潔の対談集『人間の建設』を読みました。語られていることのすべてを理解し楽しめたとは、口が裂けても言えませんが、読んで良かったと思える本でした。その厳しさで知られる評論家と、世界的な数学者の対談で、知…

作家と対峙する

「健全な精神は、健全な肉体に宿る」は間違いで、正確には「健全な精神よ、健全な肉体に宿れかし」だと、何かで読んだ記憶があります。健全な肉体に健全な精神を併せ持つ姿が人間の理想像であり、そうあって欲しいという願望を込めた言葉であると。私は、健…

発熱しよう

両手を膝に置いて呼吸を整えなければ動けないくらい身体を動かして汗をかいた後。気温が三十度であっても、吹く風は涼しく爽やかです。熱さを以って暑さを制す。

羽海野チカ

私が、ここ数年で唯一まとめ買いをした漫画。『ハチミツとクローバー』ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2002/08/19メディア: ペーパーバック購入: 5人 クリック: 175回この商品を含むブログ (…

遺賢あり

格闘技全般に元気がなく、縮小化が懸念される昨今ですが……。私が通うボクシングジムでは、練習生の数が増加傾向にあります。街には、他にキックボクシングのジム、様々な流派の空手道場、さらに総合格闘技のジムもあります。ひと頃のメタボ騒ぎ以降、運動不…

新しいシューズ2

その新しいシューズを持って大阪に出向き、マイブレスの練習に参加する。履き潰すまでに何年もかかるでしょうし、今日明日ということではありませんが、その想いも込めて購入しました。自分で自分に約束したことに過ぎませんが、将来の(その時の)自分が、…

新しいシューズ1

BOX

私は、ボクシングジムで練習する際、レスリングシューズを履いています。とても軽く、足首までホールドしてくれ、この履き心地の好さを知ってしまっては、もう他のシューズは履けません。そのシューズも痛みが酷く、ずっと買い替えを考えていました。騙し騙…

『こうふく あかの』

2007〜2008年のこと。ある日、妻に妊娠したことを告げられた男。彼は困惑します。何故なら、もう何年も、妻の肌に触れることすらなかったのですから。そして、妻は「産みます」と宣言します。「こう言えば、相手はこう思うだろう」「こう行動すれば、周囲は…

暑中見舞い

暑中お見舞い申し上げます。酷暑の夏、皆様いかがお過ごしでしょうか。節電の夏、日本の夏。そこに胡散臭さが透けて見えても、モノを大切にする、無駄にしない、勿体ないと思う気持ちは生活する上で基本中の基本です。過ぎたるは及ばざるが如し。必要と不必…

甘ったれんなよ

大の大人が「オレは傷ついた」なんて言うな。ナイーヴさをアピールして許されるのは十代までだ。甘えるな。

『こうふく みどりの』

世界が個人の認識の結果なら、世界には、私が知らない“相”があるはずです。それを見せてくれる本を読むのは、最上級の刺激の一つです。西加奈子の『こうふく みどりの』は、中学生の女の子が主人公。彼女の“大阪弁”の一人称をベースに、その間に別の女性たち…

あまのじゃく

楽しく愉快なCFです。しかし、共感できません。いや、正確に言うなら、共感する自分が許せません。製作に携わった方たちのアイディアとユーモア、他者を応援する気持ちには敬意を表します。

設計図のままに順調な人生などありません。誰もが修正や変更を余儀なくされます。ただ、それを他人に漏らさないだけです。笹本稜平の、雪山を舞台にした山岳小説『還るべき場所』で、登場人物の一人が「何故、山に登るのか」という問いに、自分なりの答えを…

儀式

BOX

ボクシングジムにて。準備体操と縄跳びの後、両の拳にバンテージを巻きます。それだけで、心のスイッチが切り替わります。

淘汰の時代

何年か前、ある掲示板に、大略「魅力的なところに人材は集まるもの。その逆の最たる例が政界」と書きました。復興担当大臣の常軌を逸した言動、態度と辞任はイレギュラーな出来事ではありません。私たちは、その程度の政治家しか持ち得ないのです。その環境…

戦い済んで日が暮れて

今日も一日、お疲れさまでした。アナタの頑張りを、私は知っています。