想う

何もしていない

この夏も、微々たる金額ですがボーナスが出たので、「あしなが東日本地震津波遺児基金」と「国境なき医師団日本」に寄付をしました。こうして寄付をするたびに、わたしは何もしていないと感じます。学生の頃だったでしょうか、友人の家に遊びに行ったところ…

贈る言葉

自分(たち)が幸せになることが一番の親孝行、恩返しであるならば、幸せになれ。もっと幸せになれ。もっともっと幸せになれ。幸せに貪欲であれ。

ご挨拶

明けましておめでとうございます。日々はあまりにも速く流れ、その変化に追いつくことも出来ません。おもに読んだ本の感想を書いている当ブログですが、この程度のことを書くのに一時間かかることもざらです。しかし、その時間が、わたしを立ち止まらせ、現…

いつものこと

今年の冬も微々たる金額ですがボーナスが出ましたので、そこからさらに僅かながら、「あしなが東日本地震津波遺児基金」と「国境なき医師団日本」に寄付をしました。「感謝の気持ちは、それを相手に伝わるように表さなければ意味がない」なら、こうして報告…

新宿の夜

夏に続いて、今年二度目の新宿。紀伊国屋本店で五條瑛の新刊を購入し、地下のレストラン街でカレーを食べながら昼間からビール。その後、喫茶店のルノアールで蜂蜜ジュレのアイスティーを飲み時間調整。前回と同じルーティンです。そうして再会したのは、泰…

二回目の誕生日

今日は平成30年11月22日。わたしは46歳になりました。ずっと、三島由紀夫と同じ45歳で死ぬことを意識して生きてきました。その呪縛から解放されました。これから生きていく中で、そう出来なかった悔恨や慚愧の念を抱くことはないでしょう。そう思える理由は…

知識と教養

Mr.childrenの「everybody goes-秩序のない現代にドロップキック-」の歌詞に「知識と教養と名刺を武器に~」とあるように、教養は知識とセットで語られます。そして、明確に区別されて。あくまでも、わたしの関心の範囲内のことですが、立花隆の『東大生は…

素人の遠吠え

茨城県近代美術館で開館30周年記念特別展として催されている、「ポーラ美術館コレクション モネ、ルノワールからピカソまで」に出かけて来ました。いつも書いているように、絵心の無さには自信があります。基礎的な知識もありません。その素人が絵画の鑑賞を…

罪ほろぼし

北海道胆振東部地震への義援金を、地元の社会福祉協議会を通して送りました。これは、わたしにとっての罪ほろぼしです。東日本大震災が起きたとき、このブログに記事を書きました。わたしより生きるに値する人たちが亡くなって、何故わたしが生きているのか…

辻褄合わせ

はてなダイアリーのサービス終了を受けて、はてなブログに移りました。さて、ブログ名は「rascal2009のブログ(旧名はrascal2009の日記)」ですが、ご覧になってわかるように、IDはocelot2009です。これは、ブログを始めるにあたって、「私的・船戸与一論」…

努力と苦労

わたしは苦労をしてきた。この言葉には自己憐憫の響きがあります。若いときの苦労は買ってでもしろ。そんなことを言う人がいます。その経験が、将来、苦しい場面で役に立つからと。ご冗談を。どのような経験であれ、それを糧にして前に進む人は前に進み、そ…

義援金

相変わらず微々たる金額ですが、この夏の西日本豪雨災害の義援金として、地元の社会福祉協議会を通じて寄付をしました。こんなとき、己の力不足を痛感します。それでも「日はまた昇る」のです。無常とは、そういうことかもしれません。

いつものように

今年もまた夏が来て、「あしなが東日本地震津波遺児基金」と「国境なき医師団日本」に寄付をしました。告白します。忘れていました。記憶も決意も、こうして薄れていくのかと愕然としました。ずっと、あの日と地続きの場所にいようと思っています。

叛史の時代

アメリカ合衆国のトランプ大統領が、北朝鮮の金正恩委員長との会談、その結果として望む非核化の見返りとして、体制の保証をちらつかせています。アメリカは建国以来、民主主義を世界中に広めるべく活動してきました。それが神の意思だからと。代表的な例が…

ご案内

ツイッターにて「船戸与一bot」なるものが始まりました。アフォリズムを拒否した作家が紡ぐ、叙事詩。そこで発せられる言葉は、地の文であれ台詞であれ(共感を求めるが如き)読者に対する自己主張などではなく、作家の溢れ出る想い、そのものです。世界を眺…

山で仏に会う

昨年の秋以来、久しぶりに山登りに出かけました。冬山雪山には手が出せません。それほど高い山ではなく、二、三の山が連なっていて、ちょっとした縦走気分も味わえます。そのアップダウンを繰り返しながら、ふと思いました。人生は山あり谷ありと言いますが…

羽生結弦のフリーの演技を、土曜日ながら仕事で出勤していて、職場でテレビ観戦しました。その美しい滑り、見事なジャンプに目を奪われながらも、彼のフィギュアスケートへの想いが強く表れていたのは二度の着氷ミスを凌いだ場面だったと思います。どんな一…

ご挨拶

あけましておめでとうございます。昨年はわたしの繰り言にお付き合いいただき、ありがとうございました。今年は、何がどうとは言えませんが、ある予感がします。田村潔司がヴァンダレイ・シウバと対戦するにあたって、その覚悟を「勝ちたい。ただ、勝ちたい…

この冬も

微々たる金額ですが、「あしなが東日本地震津波遺児基金」と「国境なき医師団日本」に寄付をしました。まだ、何も話せません。でも、おそらく十年以内に、語らなくてはならないときが来るはずです。そのとき、自分の言葉で語りたい。口当たりの良い、気の利…

久闊を叙する

先日、東京を超えて浜松に出かけました。友人と呑むためです。大人になってから親しく付き合う友人が出来るというのは稀なことです。それぞれが既に自分なりの価値観に基づいた生活環境を持っていて、それが重なるのは僅かな部分に過ぎません。それが、仕事…

曲解・硬派の宿命

生物の進化の過程において、それは徐々に進むのではなく、あるとき突然変異的な異端が生まれ、それによって階梯を一気に上ると聞いたことがあります。地球を一つの生き物として捉える思想があり、それは地表で蠢く生き物を含みます。その中の一部、人間の作…

東京小旅行⑤

二日目は、前記の三部構成に加えて、もうひとつイベントがありました。ホテルにチェックインして、ベッドにごろん。一時間半くらい仮眠を取りたいと思っていましたが、そうは問屋が卸しません。静かに静かに興奮が這い上ってきて、目を閉じて寝返りを打つば…

東京小旅行④

第三部は紀伊国屋書店の本店に行くことです。やはり学生時代、一度だけ訪れて以来のこと。目当ては宇野常寛の『母性のディストピア』を買うことです。本の内容、その他感想は読んでから書こうと思っていますので、今回は触れずにおきます。とにかく、地元の…

東京小旅行②

東京旅行の二日目は三部構成。テーマは“お上りさん”。第一部は「はとバスツアー」です。大学時代の四年間を東京で過ごしたとはいえ、足を運ぶ場所は限られており、東京は広く、地理に詳しくありません。そこで、東京駅から出発してレインボーブリッジを走り…

男体山

先日、栃木県の日光は男体山に登りました。初めて登ったのは約18年前。登山に興味を持ち始めて、ちょこちょこと近場の山に出かけていたころのこと。その後、ボクシングジムに通い始めて、週末もそちらに足を運ぶことが多くなり、登山からは自然と足も遠のい…

イメージ戦略

わたしが住む地域でも、スマートフォンと地域の防災無線のスピーカーからJアラートというおしゃれな警報が流れました。不快な音。まず最初に思ったのは、それでした。生理的嫌悪感をもよおさせる、気持ちの悪い音でした。今回のことで、北朝鮮とJアラートの…

この夏も

微々たる金額ですが、「あしなが東日本地震津波遺児基金」と「国境なき医師団日本」に寄付をしました。世の中には、交通事故で親をなくしたり、親が親の務めを果たすことが出来ず離れて暮らすことを余儀なくされたり、自らの責任でなく不遇な環境に置かれ、…

こんどは素直に

個人的な夏の文庫フェア。テーマはずばり“青春”です。人間の一生は青春・朱夏・白秋・玄冬の四つに分けられます。確かに、振り返って青春の時期が過去のものになったことを実感するときがあります。しかし、心の奥底にしまってあるだけで、消えてなくなった…

ちょっと意地悪な

個人的な夏の文庫フェア。テーマは“ちょっと意地悪な”です。入手が困難だったり、読むのが大変だったり。でも、ちょっと背伸びをする読書も良いものです。打海文三の『されど修羅ゆく君は』と『愛と悔恨のカーニバル』は続けて読んでほしい二作です。後者の…

バカな子ほど可愛い

今年も庭の一画に畝を作り、さつまいもの苗を植えました。ほぼ一か月が経ち、順調に育っています。苗の数は全部で十本。そのうちの一本は色も薄く、細くて弱々しいものでした。だからといって捨ててしまうのはもったいなく、あるいは心苦しく、他のものと同…