イメージ戦略

わたしが住む地域でも、スマートフォンと地域の防災無線のスピーカーからJアラートというおしゃれな警報が流れました。

不快な音。まず最初に思ったのは、それでした。

生理的嫌悪感をもよおさせる、気持ちの悪い音でした。

今回のことで、北朝鮮とJアラートの音はセットになりました。

今後、北朝鮮のミサイルに関するニュースが報じられるたびに、わたしたちは“あの音”を思い出し、重ねながら目をこらし耳を傾けることになります。

そうなれば、北朝鮮のイメージは実態を離れて加速度的に悪くなるでしょう。そして、気持ちは理屈や理論でどうなるものではありません。

個人的な行動なら「理屈じゃない」という理屈もありでしょう。しかし、公的な事柄なら、そうする理由、決定に至るプロセスが必ずあります。

嫌な臭いを嗅いだような気がします。

すっかり目が覚めてしまいましたが、この音に起こされてそのままベッドから出るのは我慢ならず、意地で二度寝しました。ささやかな抵抗です。