2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

さつまいも掘り

待望の芋ほり大会の第一弾。全部で五つの畝のうち二つで掘ってみました。いまいち細かったり小さかったりしたものもありましたが、総じて満足のいく大きさのものが収穫できました。芋づる式という言葉のとおり、たった二列にもかかわらず数もたっぷり獲れて…

『土漠の花』2

『土漠の花』は冒険小説です。その描写の眼目は登場人物たちの内省ではなく、行動です。そのきびきびとした展開のなかで、登場人物たちは気持ちや想いを縷々語ったりはしません。そんなことに時間を費やしていては死あるのみ。しかし、人が人であろうとする…

『土漠の花』1

映画『ダイ・ハード』はエポックメイキングな作品でした。それまでは、マッチョなヒーローが凶悪な敵をやっつける痛快無比な作品がアクション映画の主流でしたが、そこに、ある制限された特殊な状況下に置かれた、超人のような力を持たない主人公が創意と工…

『ハーモニー』2

伊藤計劃の『ハーモニー』の主役は三人の女性です。彼女たちの葛藤が縦軸となって物語は進みます。一方で、作品世界を成立させている横軸(=世界観)を作っているのは、直接には描写されることのないモブ、その他大勢の人々です。その人たちは、与えられた…

『ハーモニー』1

アメリカでは、酒を飲む人、煙草を吸う人、太っている人は評価の対象にならないと聞いたことがあります。自分(の欲望)を管理、コントロールできない人が、仕事で他人を管理、コントロールできるはずがないから。それは人間の意志の肯定です。我想う、故に…

『虐殺器官』2

伊藤計劃の『虐殺器官』は、人の正義の在り方を語っています。それは人間が先天的に持つ資質なのか、それとも後天的に学んだ術(すべ)なのかと。まるで、マイケル・サンデル(ハーバード大学教授)の『これからの「正義」の話をしよう』を小説にしたようで…

『虐殺器官』1

最近、怖いことを考えました。誰でも、他所の子より我が子の方が可愛い。誰でも、そうでない他人よりも恋人の方が大切。この比較は序列を作り、他人を否定する態度を生み、その規模を拡大していった先に戦争があるのではないかと。虐殺器官〔新版〕 (ハヤカ…

一度だけご案内

自分の中で、ブログは皆さんに読んでいただくもの、ツイッターは自分に向けて書くものと区別しています。それもあって、このブログにツイートが表示されるようにはしていません。しかし、ツイッターにはブログを更新するとそれが表示されるようにしてありま…

二重権力構造

戦後、日本は民主主義を標榜しながら、その実質は官僚がコントロールする社会主義の国だと云われてきました。その中で政治家、特に総理大臣の“指導力”など個人の資質に関係なく端から無いものであり、その必要性を云々するのはナンセンスだとも。安倍晋三首…