2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

じゃんけん

相手がグーを出してたら、こちらはパーを出すしかないじゃないか。それに対して相手がチョキを出してきたら、こちらはグーを出すしかないじゃないか。さらに、それに対して相手がパーを出してきたら、こちらはチョキを出すしかないじゃないか。さらにさらに…

存在感

いま現在、政治家とされる人たちの中で、安倍晋三首相だけが存在感を持って耳目を集めています。彼に対するカウンター足り得る人物が見当たらないのは、その意見を傾聴したいと思える政治家を持ち得ないのは、私たち有権者の敗北です。しかし、この敗北は“い…

失敗から学ぶ

「失敗学」という言葉があります。成功よりも、その陰に隠れた失敗からこそ学ぶべきものが多いということです。本書は、民主党が与党となったものの、その政権運営の拙さから混乱を呈していた頃を扱っていて、時事ネタとしては古いものです。しかし、では今…

徒然に思う

経済力とは何でしょうか。それは「金持ちであること」ではありません。「もうけさせてくれる相手である」という他人からの評価です。言うでしょう、「金の切れ目が縁の切れ目」と。言い換えるなら、金の繋がりがある限り、縁は切れません。戦後の景気の回復…

そうだ!

いいことかんがえた。すうねんにいちど、ていきてきにしょうひぜいのぜいりつをあげれば、そのつどかけこみじゅようがうまれて、じーでぃーぴーもあっぷしてけいきもかくだいするぞ! えらいひとたちにおしえてやろう。

もう一人のミツ

遠藤周作の『私が・棄てた・女』は、物語の焦点となる女性ミツを聖女と捉えました。西加奈子の『漁港の肉子ちゃん』の“肉子ちゃん”は、ミツのように苦悶しません。あっけらかんと笑い、泣き、また笑います。音楽でいえば、『私が・棄てた・女』はマイナーコ…

夢の季節

具体的な“物”ではなく“夢”を売る商売。その売り手が二十代前半で、買い手は十代後半。ともに女性。この夢は短い期間に限定された一過性のものであるからこそ、光り輝きます。クラッシュ・ギャルズは少女たちにとって憧れの存在ではあっても、決して仰ぎ見る…

あの夜のこと

もう何年も前、友人と居酒屋で飲んでいたときのこと。あるスポーツバーで女子プロレスラーだったジャガー横田をゲストに招いてのトークイベントがあり、出かけたところ、自分も含めて、これといった質問をする者がいなくて盛り上がりに欠けたという話が友人…

『下流志向』

ページを繰る手が止まらない一気読みも楽しい読書ですが、書かれていることを咀嚼しながらの読書もまた楽しいものです。ここで細かな感想を書こうと思わないくらい、私が考えたりブログに書いたりしていることと重なる部分がいくつもあったのですが、それら…

『ナイン・ドラゴンズ』

自分を「もの言わぬ死者の代弁者」と定義する刑事ハリー・ボッシュは、フィリップ・マーロウとはまた趣きを異にする孤高の騎士です。神に代わって正義を執り行う、その代理人として、人の世の情実に揺らぐことを自らに許さないボッシュは、それが自分の弱み…