2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

リスク

政治家にとって最も怖ろしいのは選挙に落ちることだと云います。そのリスクを冒してまで、「無駄を省いて国の運営をスリムにすれば財源は確保でき、安易な増税はしない」という、自分たちが政権与党になれた最大の公約を反故にして言及するのを避けてまで猪…

引き揚げた二人

ここ数年の政治の貧困を見るにつけ、五木寛之と大藪春彦を読んできて良かったと、自分の作家を見る目の確かさに自信を深めています。誰の顔色を気にしているのか知りませんが、舐めんなよ。

勇気の第7巻

羽海野チカの『3月のライオン』の最新刊、第7巻を読みました。帯のコピーが「勇気の第7巻」です。独りであっても一人ではない。誰かを必要とし、誰かに必要とされる。ひなちゃんを救った桐山は、自分をもまた救ったのです。そして、最強の相手に、独り向かい…

海の向こうの村

村社会は海の向こう、アメリカにもあります。共通の価値観と了解事項。歴史と権威があればこそ、メジャーリーグも村社会と化し、自分たちの思考回路を疑うことはありません。世界を成り立たせている不文律だからです。それを否定する異物は排除されなければ…

ズボラ万歳

食べるという行為は、ときにエロティックです。この漫画を読んでいて愛おしいと思うのは、そこに、決して描かれない夫の存在が間違いなくあるからです。紛れもなく、これは夫婦の物語です。“ズボラ道”それは、ただ“だらしない”だけでは極められません。そう…

ビバ!ズボラ

『花のズボラ飯』は、夫が単身赴任で一人暮らし中の主婦の“ぬる〜い”食卓風景を描いた漫画です。その“ぬる〜い”内容については知っていましたので、ランキング本で、多くの名作を押しのけて第一位に選ばれたことを知ったときには驚きました。ビバ!ズボラ 素…

戦う風景

川原正敏の漫画『修羅の門』の新しいシリーズが、“第弐門”として連載されていて、単行本が第五巻まで発売されています。前シリーズは、主人公が使う“陸奥圓明流”という架空の古武術と現実の格闘技との異種格闘技戦を描きましたが、新シリーズでは、現在のと…

言葉にする

人が亡くなったとき、次から次へとやることが押し寄せてバタバタと忙しいのは、遺された家族が悲しみに浸る暇を与えない知恵だと、何かで読んだことがあります。葬儀を含む一連の儀式は、死者のためというよりも、遺された者の心の安寧のためにあるのかもし…

語り継ぐ

アニメ『伝説巨神イデオン』の、宇宙的カタストロフィによる終幕はあまりにも有名です。富野由悠季の小説『伝説巨神イデオン』は、「そのこと(上記の宇宙的カタストロフィ)が過去、現在、未来のいつの日の時のことであるか、人の知るところではない。」と…

備忘録2

BOX

たまには“日記”らしく、備忘録。冬の間、風邪をひかないよう、しっかりと食べて栄養を摂り、少しでも体調が悪いと感じればボクシングの練習を休んだ。練習の内容も、場合によっては控えめに。体重が増えたのも想定内。その時期も過ぎた。食事の量を減らし、…

『中国嫁日記』(二)

漫画『中国嫁日記』の第二巻を読みました。仲良きことは美しき哉。愛情という器に盛り付けられたエピソードの数々に、にっこりしたり、ほろりとしたり。幸せのお裾分けをもらいました。中国嫁日記 (二)作者: 井上純一出版社/メーカー: エンターブレイン発…

娘の父親

法廷では、誰もが嘘を吐く。マイクル・コナリーの『真鍮の評決 リンカーン弁護士』は、何が真実かとともに、真実とは何かも問いかけます。この「真実」は、「正義」との言い換えも可能です。その混沌の中。主人公の弁護士、ミッキー・ハラーの望みは、もちろ…

私の現在

この一年間を“生き延びた”“生き抜いた”とは思いません。“生かされた”のです。

拒絶する

あの地震から一年が経とうとしています。11日には、各テレビ局が、こぞって特別番組を放送することでしょう。私は、それらの番組を視ません。内容の確認もしません。私は、それが如何なるコンセプトのものであれ、あの大震災と、それに続く出来事の“物語化”…

訊いてみたい

最近、読売新聞が、キャンペーンでも展開しているかのような勢いで原発推進の記事を載せています。一方、政治家は、国内外の諸問題について、合理的でない、間尺に合わない方針の正当性を懸命に説明しています。似ています。訊いてみたい。「誰に書かされて…

リズム

BOX

リズムに乗って動いているとき、その疲労は心地好いものであって、決して動作を鈍らせるものではありません。逆に、リズムに乗れないときは、疲れるばかりで充実感はありません。いつも変わらぬメニューをこなしながら、「今日は良く動けた」「今日は何だか…