2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

たまには拗ねて

もう何年も前、ある地方銀行が経営破綻して、一時的に国営化されたことがあります。そして、一千万円までの預金とその利息は保護されるということが繰り返し何度も報道されたにもかかわらず、預けたお金を引き出そうと預金者が銀行の窓口に殺到しました。内…

『二都物語』

ディケンズの『二都物語』はフランス革命を舞台とした物語です。この物語を読みながら、豊浦志朗の『硬派と宿命』と船戸与一『砂のクロニクル』の、それぞれの序文を思い出さずにはいられませんでした。現時点での最良の政治システムとして民主主義が規定さ…

この夏も

微々たる金額ですが、「あしなが東日本地震津波遺児基金」と「国境なき医師団日本」に寄付をしました。世の中には、交通事故で親をなくしたり、親が親の務めを果たすことが出来ず離れて暮らすことを余儀なくされたり、自らの責任でなく不遇な環境に置かれ、…

こんどは素直に

個人的な夏の文庫フェア。テーマはずばり“青春”です。人間の一生は青春・朱夏・白秋・玄冬の四つに分けられます。確かに、振り返って青春の時期が過去のものになったことを実感するときがあります。しかし、心の奥底にしまってあるだけで、消えてなくなった…

ちょっと意地悪な

個人的な夏の文庫フェア。テーマは“ちょっと意地悪な”です。入手が困難だったり、読むのが大変だったり。でも、ちょっと背伸びをする読書も良いものです。打海文三の『されど修羅ゆく君は』と『愛と悔恨のカーニバル』は続けて読んでほしい二作です。後者の…