2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

マセガキ

かつて、夢中で歌った曲。

切に願う

承前。だからこそ、強くありたい。少なくとも、その意志を持ち続けていたい。

『裏切りの峡谷』メグ・ガーディナー

明るく元気でタフなヒロインのエヴァン・ディレイニーと、その恋人のジェシー・ブラックバーン。この二人が活躍する、エンターテインメント小説です。内容については、最後に載せる商品データからご覧ください。ジェシーは交通事故に遭い、車椅子を使った生…

エメリヤーエンコ・ヒョードル

グランドホテル形式と呼ばれる作劇作法があります。限られた空間での、特定の主人公を置かない群像劇のことです。あなたは、あなたの人生においては主人公かもしれない。しかし、他人にとってはその他大勢の一人に過ぎない。この諦念は、私を縛り付けます。…

酌み交わす2

わいわい楽しむのもお酒ですが、ただ黙って飲むのもまたお酒です。

酌み交わす

「他人(ひと)の心に触れるには、それ相応の資格が要る」(シャア・アズナブル)酒を味わうには、それ相応の年季が要ります。いまだ修行中……。

究極のチラリズム

先日いただいたbuhenshaさんからのコメントに、必殺技についての言及がありました。その返信で、必殺技について触れなかったのは、あれこれ連想することがあり過ぎたからでした。以前、ジャーマンスープレックスについて、アントニオ猪木に絡めて書きました…

連動しない頭と身体

BOX

筋肉を鍛える時、苦痛から逃れるように意識を他に向けて数をこなしても、効果が無いとは言わないまでも、薄くなります。負荷がかかっている場所に、その苦しみを受け止めながら「ここに筋肉が付くんだ」と意識を向けることで効果が上がるそうです。ボクシン…

荒涼としたリング

先日、新日本プロレスの、Jr.ヘビー級の選手たちが勢揃いするリーグ戦の決勝戦のダイジェスト映像を集めた動画を観ました。より高い位置から、より遠くへ、より急角度で。第一回から順に、大会を重ねるごとに繰り出される技がエスカレートしていく様が良く見…

記憶と記録

学生時代のこと。友人との会話の中で、あるプロ野球選手が話題に上りました。その選手は陽性のキャラクターと、試合でのプレーとは関係の無い、人目を引くという意味でのパフォーマンス的な言動で人気を博していました。その選手の「記録を残すことはなくて…

前田と秋山

YAHOOスポナビにて、秋山成勲の道場に第一線で活躍する選手たちが集まって練習に励んでいるというニュースを見ました。かつて、グレイシー旋風が猛威をふるっていた頃。前田日明が、袂を分かったUWFの仲間たちに、「このまま仲違いをしていてはダメ。団結し…

肉体と技術

「プロレスラーは強いんです」この科白とともに、桜庭和志は表舞台に躍り出ました。この桜庭の科白を雑誌で目にした時、私の脳裏を駆け巡ったのは、桜庭が所属するUインターではなく、新日本プロレスでした。正確に言うなら、“新日道場神話”です。作家の夢枕…

鞘に入った刀

牙を研げ。そして、研いだ牙は心の鞘に収めろ。黒澤明監督の映画『椿三十郎』の一場面。滅法強い素浪人の椿三十郎を評して、おっとりのんびり屋の城代家老の奥方曰く、「あなたは抜き身の刀みたい。いつもぎらぎらして、良く斬れます。でも、本当に良い刀は…

雨の日こそ

「オレが洗車すると雨が降る」だって? ご冗談を。自意識過剰というもの。自然現象、雨は降るものです。私の好きな作家、五木寛之はエッセイ『生きるヒント』以降、文明評論家、或いは人間評論家のようになってしまいました。老境に至り、小説という形でより…

run,boys&girls,run

走れ。疾れ。奔れ。

BOXFIGHT3

ボクシングは危険を伴う競技です。生兵法は怪我のもと。選手は、ちょっと触れて得意な気分になった観客が、「厳しい世界であり、リングに上がるプロはとても凄い人たちなんだ」と謙虚な気持ちになるくらい、迫力と説得力のある闘いを見せ付けなければいけま…

BOXFIGHT2

既存のボクシング興行との差別化を図るなら、何よりも女性客を取り込む必要があります。しかし、これは両刃の剣です。一過性のブームは、“目新しい”からこそブームになるのであり、それは次の“新しいもの”に取って代わられます。流動的な価値観の揺らぎに振…

BOXFIGHT

私の大好きなブログ「K-1心中」にて、web新さんが行間から興奮が溢れるような記事を載せています。“BOXFIGHT”すぐに公式サイトへ。そこで、コンセプトとして標榜する“わかりやすさ”という言葉を見て、通っているボクシングジムでの、あるプロ選手との会話を…

興味の持続

格闘技において、対戦カードが早い段階で決まるということは、選手にとって重要です。その対戦相手を研究し、その対戦相手に勝つための練習をする時間を多く取ることができます。そして、それは同時に観客にとっても重要です。雑誌、ネット、友人との会話。…

物語性

k-1が世に出た時、それは突然現れた新しい刺激でした。それ以前の正道会館の活動が下地になっていても、それは多くの一般視聴者や観客には関係ありませんでした。K-1は年一回開催されるグランプリ、K-1GPを核として、その前後に各大会を配する手法を取ること…

主導権争い

初代タイガーマスクの最後の試合は、寺西勇との一戦でした。それは“引退試合”ではありませんでした。人気絶頂の時期であり、その試合も通常のシリーズ最終戦でのタイトルマッチでした。真夏の国技館。その暑さが伝わってくるような両者の表情です。試合は寺…

匂い

音楽を聴いていて凄いと感じるのは、空気感や匂いを思い出させるところです。特に思い出深いわけでもない時期や一場面を瞬時に甦らせてくれます。私が初めてクルマを買ったのは、大学を卒業して最初の冬、一月のことでした。後にCDオートチェンジャーを後付…

ムトウの日

昨日に続いて、6月10日は“ムトウの日”ということで。ムトウといえば、武藤敬司。闘魂三銃士の先陣を切ってメインイベンターに抜擢された武藤。与えられたニックネームは“スペースローンウルフ”。入場時にはフルフェイスのヘルメット。そこには“610”の文字。…

ロックの日

6月9日は“ロックの日”だそうな。我が家の七不思議のひとつ。私が小学校低学年の頃。何故か、この曲をダビングしたカセットテープが家にありました。

同情しない

承前。では、“同情しない”とは如何なる姿勢を指すのでしょうか。他人の未熟さを、至らなさを許容しない狭隘な態度でしょうか。考えるまでもなく、答えは“否”です。もしも完璧な人間だけが存在する世の中なら、文学も芸術も存在する根源的な理由がなくなって…

同情

三島由紀夫の書いたものの中で、相変わらず曖昧な記憶をもとに書いていますので正確ではありませんが、このような文章を読んだことがあります。“私は他人に同情されるは嫌だし、逆に同情するのも嫌だ。”後半の“(他人に)同情するのも嫌だ”というのは、実に…

まだ終わらんよ

私の父方の祖父は、東京大空襲で戦災に遭い、亡くなりました。それが、幼かった私の父親の人格形成に大きく影響したであろうことは想像に難くありません。そして、その父の息子である私もまた、父と息子という厄介な関係性において、その軛(くびき)から逃…

喝だ!

ねだるな。手に入れろ。天は自ら助くる者を助く。(英国の作家:サミュエル・スマイルズ)

『沈黙のファイル』

副題に“「瀬島龍三」とは何だったのか”、とつく共同通信社社会部編のノンフィクションがあります。その新潮文庫版の解説に、船戸与一が一文を寄せています。以下、その後半部分を抜粋します。 “本書を読むかぎり、彼(瀬島龍三)の行動にはたとえば石原莞爾…

こじつけ三段活用

試合。試合う。試し合う。 「強いって何ですか?」(はじめの一歩)