2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

叛史の時代

アメリカ合衆国のトランプ大統領が、北朝鮮の金正恩委員長との会談、その結果として望む非核化の見返りとして、体制の保証をちらつかせています。アメリカは建国以来、民主主義を世界中に広めるべく活動してきました。それが神の意思だからと。代表的な例が…

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ツイッターにて「船戸与一bot」なるものが始まりました。アフォリズムを拒否した作家が紡ぐ、叙事詩。そこで発せられる言葉は、地の文であれ台詞であれ(共感を求めるが如き)読者に対する自己主張などではなく、作家の溢れ出る想い、そのものです。世界を眺…

女神再臨

冲方丁の『マルドゥック・アノニマス3』は、長大な作品の第一部の完結編という趣です。ついに、ウフコックはバロットの手に“戻りました”。血塗られた都市の物語の、唯一の清涼な存在といえる彼女は、暗闇に差す一条の光、闇の光明の如き存在です。ずっと、こ…

『太陽がいっぱい』

午前十時の映画祭にて、『太陽がいっぱい』を観ました。若さゆえの刹那、酷薄、憂い。そして、しなやかな強さ。男を見て「美しい」と感じたのは初めてです。青い空、透明な海と白いヨット。美しい街並み。そして、タイトルにもなた太陽。そのすべてがアラン…