2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

傍らに本がある

現在、『蘇える野獣 大藪春彦の世界』を読んでいます。この本を読み終えたら、また、横の“カテゴリー”に即した記事を書いていこうと思っています。蘇える野獣―大藪春彦の世界作者: 徳間書店出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 1999/02メディア: 単行本 クリッ…

三度、立ち位置

以前、裁判員裁判制度を批判する記事を書きました。その骨子は、人を裁くという行為を、「良い経験をした」「やって良かった」「今後の人生に活かしたい」といった個人的な気分で測られては堪らない、というものでした。この震災についても、同じことを考え…

四十九日

“四十九日”①人の死後四九日目の日。中陰の終わる日。僧を招き法事を行う。なななぬか。七七(しちしち)日。②人の死後四九日の期間。この間、死者はこの世と来世との中間をさまようという。中陰。“中陰”=中有(ちゅうう)仏教用語。四有(しゆう)の一。人…

友人へ

アナタはアナタ、彼は彼。そして、私は私。私には、それだけで充分です。「私は十二歳の時に持った友人以上の友人を、その後持ったことがない。誰でもそうなのではないか?」(映画『スタンド・バイ・ミー』)

孤独な時間

その一歩を踏み出すために必要なもの。それは“独りの時間”です。他人の慰め、応援。それは有り難いものですが、それだけで救われるほど、人間は簡単にはできていません。堂々巡りをするだけで、考えがまとまることも、納得のいく結論にたどり着くこともでき…

何を見ても

『何を見ても何かを思い出す』(ヘミングウェイ)なら、きっと、何を見ても彼/彼女を思い出すのだろう。

もう一度、立ち位置

「私はあなたの意見には反対だ。だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」byヴォルテール(厳密には違うという説もありますが)わかりやすい“正解”に飛びつくような真似はしたくない。

兄と妹と弟

ずっと引っかかっている言葉があります。内乱が起きた架空の近未来の日本を、主に関東を舞台に描く、打海文三の『裸者と裸者』。続編に『愚者と愚者』『覇者と覇者』があります。主人公の一人、佐々木海人は、生き延びるために孤児部隊に入り、頭角を現して…

射程距離

ある方のブログのコメント欄にお邪魔していた時、“想像の射程距離”という言葉を聞きました。私は、私とは別の場所で、私とは別の財布を持って暮らす“彼女”に、彼女が望む幸せを与えることができません。離れた場所から、ただ慈しむだけです。愛されていると…

立ち位置

私は、誰にも同情しない。就中、自分自身に。

銃後とセコンド

ある方の書いたものの中に、“銃後”という言葉がありました。私は自身の経験、この場合はボクシングに即して、この言葉を咀嚼しました。言うまでもなく、ボクシングは両の拳で殴りあう競技です。それは、対戦相手を倒す手段ということでもあります。重い一撃…

まどいせん

“まどい”「円居・団居」(名)スル①まるく居並ぶこと。車座になること。②親しい人たちが集まり、語り合ったりして楽しい時間を過ごすこと。団欒。(大辞林)

ただ、想う

アナタには、語り合う相手がいますか?この世に生きる喜び、そして、悲しみのことを……。

包む翼

私は、「皆やっていること」「特別なことじゃない」などとは言いません。当たり前のことを当たり前にやることで、社会は機能しています。特別ではないことの積み重ねが日常です。翼は、羽ばたくものであると同時に、包み込むものです。アナタの頑張りを、私…

二人で行く道

プロレス及び格闘技のファンにとって、“道”といえば、アントニオ猪木です。行けばわかるさ。それとは違う“道”です。“一人”と言いつつ、“二人の星よ”と歌う、この曲。強引に論じるなら、私は、四国八十八箇所巡り、所謂“お遍路さん”を思い出しました。“同行二…

私はずれている

歌手の斉藤和義が自作の「ずっと好きだった」の替え歌、「ずっとウソだった」をYouTubeにアップし、話題になりました。歌詞については、多くの方がご存知だと思いますので触れません。賛否、様々な意見があるようです。私の解釈ですが、以下のようなものに収…

触媒

私の貧困な想像力では届かないなら、この曲を触媒にして繋がりたい。亡くした兄を想う曲です。

遊ぶ

思い出の世界に遊び、僅か数分でも、心静かな時間を過ごしてもらえたら。

想いを託す

この曲が、被災地の方たちに届きますように。

叙事と叙情

「叙事の積み重ねが叙情を凌ぐ」とは、船戸与一の、自らの創作作法についての言葉です。今はまだ、叙情=物事の解釈や位置付けの時期ではありません。叙事=行動の積み重ねに徹しませんか?

心を切り刻む“if”

もしも、“彼女”が死んだなら。私は、ともに死にたい。それが叶わないなら、狂いたい。それだけの愛情を注いできたという自負があるから。しかし、彼女はそれを望まないでしょう。喜ばないでしょう。それを知っている私は、では、どうすれば良いのか。漫画『…

見知らぬ天井

アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に、「見知らぬ天井」という回があります。私も、その“見知らぬ天井”を見たことがあります。あれは大学受験の時。もう何年も訪ねたことのない親戚の家に泊まりました。その時、毎晩のように夜中に目を覚ましました。瞬間的…

これから十年

あの地震から一か月。一か月経ったからといって、それは何の区切りでもありません。経済白書が「もはや戦後ではない」と書いたのは、昭和三十一(1956)年。終戦の年、昭和二十(1945)年から十一年後のことです。私たちは、これから十年、戦っていくのです…

続:想像すること

昨日、ボクシングジムに向かう時。車窓に見える風景を眺めました。建物や道路、田や畑。これらが地震で崩れ、津波で流された後の風景とはどのようなものか。そう想像しただけで、怖くなりました。その恐怖と痛みを、現実に、その身に引き受けた人たちがいる…

想像すること

読売新聞に、毎日、前日に亡くなったことがわかった方々の名前が載せられています。私は、それを見ることを日課にしています。そして、今日。九日までに判明しているすべての方の名前が載せられました。新聞の、あの小さな文字、あの大きな紙面で数ページに…

私は嘘をついた

以前、ircleのライブに足を運んだ時、メンバーの方と話す機会がありました。迫力あるステージの姿とは違う、穏やかで静かな佇まいに好感を持ち、「次の機会には、友人知人を総動員して聴きに来ます」と話しました。その(次の)機会が、この四月にありました…

今、想うこと

あの地震から、一か月が経ちます。日々の生活の中で、何かを想わない瞬間はありません。しかし……。私は、人生論であれ文明論であれ社会論であれ現代史論であれ、その他何であれ、それらを今回の地震と、その後に起きた様々なことと絡めて語ろうとは思いませ…

本を読む

地震の後の心落ち着かない日々にあっても、私の脳は活字を求め、本を読んでいます。大藪春彦の文庫の解説に、三文書評家は「サラリーマンのストレス解消に最適な作品」などと書きますが、私は、その大藪作品も含め、ざらついた現実世界から逃避するために本…

アナタの名前

「雑草という名前の草は無い」とは、昭和天皇の御言葉です。被災者と呼ばれる人たちはいても、被災者という人たちはいません。だって、その人たちを「被災者さん」とは呼ばないでしょう?ただ、想像します。アナタの名前を。アナタの大切な人の名前を。

地べた

天皇陛下と皇后陛下が被災者を見舞われたとのこと。過去にあった、いくつもの震災の時と同じように、両ひざをついて相手と同じ目線になって語りかけられる御姿に感銘を受けました。以前、船戸与一の“満州国演義”シリーズと『新・雨月』について、“地べたから…