孤独な時間

その一歩を踏み出すために必要なもの。それは“独りの時間”です。

他人の慰め、応援。それは有り難いものですが、それだけで救われるほど、人間は簡単にはできていません。

堂々巡りをするだけで、考えがまとまることも、納得のいく結論にたどり着くこともできなくて良い。何も考えられず、ただ打ちひしがれるだけでも良い。

その、自分ではどうにも制御できない想いが胸の内で蠢くにまかせる“独りの時間”を経なければ、自分の足で立ち上がることはできません。

絶えず他人の目がある集団生活を送らざるを得ない方たちが、その“独りの時間”を持てることを、その時、黙って見守ってくれる人がいることを願っています。