2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

筋肉痛

先月、親戚でお葬式がありました。高速道路を突っ走り、都内を抜け、片道二時間半〜三時間弱。その往復の間、ミントガムを噛みっぱなし。すると、何と……。翌日、顔が筋肉痛に。考えてみれば、顔に筋肉があるのは当たり前。笑顔が多い人は老けないというのも…

『官僚の責任』

「経済は一流、政治は三流」とは、かつて言われた言葉です。加えて、「日本の官僚は世界一優秀」とも。中国に於いて、歴代の王朝は正史を編みました。それは自らの正統性を誇示するためでもあり、そのための方便として、前王朝を否定するのは至極当然のこと…

二重権力構造

ジャーナリストの立花隆は、自分にとっては傍流の仕事であると慨嘆していましたが、金脈問題からずっと、田中角栄を批判し続けました。しかし、立花隆は、田中角栄の政治的罪として最も重いのは金の問題ではないと言います。それは何か。政治的二重権力構造…

冷戦の終焉

あのカダフィが……。紙幣は、人々が紙幣として価値を認めることで紙幣足り得ます。同様に、権力は、人々が権力として認めることで権力足り得ます。その共通認識の瓦解。リビアのカダフィ独裁政権の“崩壊”は、ベルリンの壁の“崩壊”に始まる東西冷戦構造の“崩壊…

革命の行方

何年前のことだったでしょう。あるテレビ番組でのこと。討論の中で舛添要一がトルストイの名前を出したところ、田嶋陽子が、大略「人間は進歩しており、そんな昔の人間を持ち出しても無意味だ」と言い放ちました。訒小平は、日本との領土問題について、「経…

『アキラ』

「いつかは私たちにも」「もう、始まっているからね」 by『AKIRA』

30秒フラット

映画『ヒート』で、ロバート・デ・ニーロ演じる強盗団のリーダーは、アル・パチーノ演じる刑事に言います。「あるヤツがこう言った。30秒フラットで高飛びできるよう、面倒な関わりを持つな。そういう男を捕まえようってヤツが結婚するのが間違ってる」また…

付喪神

BOX

あるCMのフレーズ。「メガネは顔の一部です」シューズも身体の一部です。新しいものに履き替えて、それを実感しました。大切に扱いつつも、機能が失われたら交換する。その新陳代謝は必要です。履き潰したシューズも、シューズとしての人生?を全うできたと…

死語

カテゴリーに“政治”の項目を置いていることすら恥ずかしい。「末は博士か大臣か」という言葉も既に死語。揶揄にしか聞こえません。

今がその時

ボクシングにおいて、世界タイトルを奪取するのは偉業ですが、それよりも、初防衛戦で勝利を収める方が難しいと云われます。防衛をしてこそ真のチャンピオンと言い換えることもできます。先日、井岡一翔が見事に初防衛を果たしました。相手は、認定団体が「…

言葉の不自由

「頑張れ」という言葉について、様々な意見があります。かつて、上岡龍太郎が、自身がニューヨークのマラソン大会に出場した際に「頑張れ」と声援を送られたことについて、大略以下のように語っていました。「自分も含めて選手は、誰もが頑張って走っている…

大人の子守唄

残暑お見舞い申し上げます。夜になると虫の音が聞こえるようになりましたが、残暑は続きます。昨日今日と暑さも小休止といったところですが、秋の涼しさは遥か彼方。皆さんに良い眠りを。

悪の院の奥の奥

大藪春彦の『復讐の弾道』(光文社文庫)のあとがきで、船戸与一は書いています。「秀れたハードボイルドはときとしてすさまじい予見性を持つ。」思い出します。その船戸与一の『猛き箱舟』で、隠岐浩蔵を殺した後、香坂の“復讐”の標的になったのが誰だった…

現在進行形

毎日、新聞紙上の「前日に亡くなった方の名前」の欄に目を通しています。正確には「前日に亡くなった方」ではなく、「前日に亡くなったことが判明した方」あるいは「前日に身元が判明した方」です。あの地震から五か月。その遺体の痛みも激しいものと思われ…

自分への宣言

打海文三の処女作『灰姫 鏡の国のスパイ』は、それが著者の作品に対する評価なのでしょう、文庫化もされず絶版になっています。打海文三の作品を初めて読んだのは六年前。文庫になった『ハルビン・カフェ』を手に取ったのが馴れ初め。『裸者と裸者』『愚者と…

『たんば色の覚書』

“黙契”大辞林では「暗黙のうちに互いの意志が一致すること。また、そうしてできた約束」と書いていますが、辺見庸は次のように定義します。「黙契とは、念書や契約書によって取りかわされたわけではない暗黙の了解のこと。禁忌には絶対触れないという制度。…

『しのびよる破局』

人智を越えた脅威が次々と大勢の人の命を奪う非日常の中で、日常は営々と維持、継続されていきます。楽観と鈍感と無思慮によって。一見、東日本大震災後の日本について書かれているようですが、違います。これは、辺見庸がカミュの『ペスト』について書いた…

『いまここに在ることの恥』

“恥”といって思い出すのは、太宰治の『人間失格』の一文です。「恥の多い生涯を送って来ました。」本書で、辺見庸は“人間の動作、所作の基本”を基調にしています。人間に取り扱い説明書はありません。人生の正解を記した参考書はありません。では、人間の基…

虚勢を張ろう

虚勢を張ろう。いくつもの“ナゼ”を呑み込んで、たくさんの“ドウシテ”を腹に収めて、虚勢を張ろう。他人ではなく、自分に向けて。「ウソから出たマコト」という言葉もあるのだから。「どうってことねえよ」byアントニオ猪木

歴史は繰り返す

アリスター・オーフレイムのストライクフォースからの離脱が示唆しているのは、実は、格闘技には社会的権威など欠片も無いということ、チャンピオンベルトは社会的ステイタスになり得ないということです。かつて、「プロレスに市民権を」という言葉がありま…