冷戦の終焉

あのカダフィが……。

紙幣は、人々が紙幣として価値を認めることで紙幣足り得ます。同様に、権力は、人々が権力として認めることで権力足り得ます。その共通認識の瓦解。

リビアカダフィ独裁政権の“崩壊”は、ベルリンの壁の“崩壊”に始まる東西冷戦構造の“崩壊”過程の最終章と思えてなりません。三つの“崩壊”のジェットストリームアタック

遂に冷戦が終わります。旧西側、旧東側という発想も過去のものとなります。

複数の人間が集まって団結する最も手っ取り早い手段は、共通の敵を作ることです。敵の敵は味方。打算、損得勘定が罷り通る世界になるのでしょうか。

その試金石が、他ならぬリビアだと思います。

①中東モデルの民主主義が確立、機能するのか。

②別のカダフィが登場して独裁が復活するのか。

③権力闘争の末に内戦状態に陥るのか。

産業革命以降、交通手段の発達によって世界は繋がり、遠い他国の出来事は他人事、対岸の火事ではなくなりました。それが、ネットの普及によって更に加速しています。

私たちは“世界史”の中にいます。傍観者ではなく、当事者として。