2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧
わたしは、その幸せを手にする資格がありません。何故なら、そのための努力をしていないから。周囲の人たちは、「オマエは充分にやっている」と言ってくれますが、何もしていない自分を再確認するだけです。森瑤子の小説では、道ならぬ恋に落ちた男女が登場…
「修練と勇気。それ以外はゴミ」byマリア・カラス
原理原則から云えば、金融は実体経済を支えるものです。しかし、現実には立場が逆転しています。金融市場は規模において実体経済をはるかに凌駕し、日々のニュースを見聞きしていると、金融市場が主、実体経済が従という関係にしか見えません。それが歪であ…
「禅の教えによれば、このような態度、物腰で他人と接するのが正しい」という趣旨の本を、本屋の売れ筋の本を平積みしたコーナーで、あるいは新聞の広告欄で見ました。「それは違うだろう」と思いました。そのような固定観念、決まりごとの押し付けを拒否し…
小幡績は、著書『リフレはヤバい』の中で、大略「株や他の資産の売買においては、買うときよりも売るときの方が難しい」と書いています。何かを売りたいと思っても、それを買いたいと思う相手がいなければ売ることができないからです。雇用の流動性を高める…
私がアベノミクスに懐疑的なのは、それが不自然だからです。人為的な力を与えられたものは、その復元力によって元に戻ろうとします。そして、人間は古来、自然を征服できたことは一度もありません。為替、株価、国債の利率。その乱高下を見ていると、日本の…
『となり町戦争』でデビューした三崎亜記は、独特の物語世界を紡いでいます。何でもない日常の中に奇抜な出来事や現象が横たわっています。しかし、それは、読者にとっては不自然でナンセンスなことであっても、物語世界の住人たちにとっては疑うという発想…