2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

貧乏暇無し

私の心(の許容量)は貧しいので、他人を評する暇はありません。

弱者を気取らず

太平洋戦争の頃。戦争を煽ることで、新聞は売り上げ部数を伸ばしたそうです。逆に、冷静な論調の記事を載せる新聞は発行部数が激減したと云います。消費者のニーズに応えた、その結果です。互いに煽り煽られる、“ニワトリと卵”。マスコミの報道には唾棄すべ…

等身大

困難な現在に立つ私たちは、過去を美化します。それは逃避ではありません。しかし、視線を向けるべきは、過去ではなく、現在と未来です。未来のために、“美化されていない”等身大の過去を知りたい。そう思い、半藤一利の『あの戦争と日本人』を読みました。…

日常を取り戻す

久し振りに、本屋に足を運びました。一冊の本を買う。そこから始めたいと思いました。購入したのは、船戸与一。思い返せば、このブログは「私的・船戸与一論」から始めました。これも何かの縁と思いたい。落日の死影 (ゴルゴ13ノベルズ)作者: 船戸与一出版社…

アナタの名前は何ですか?

自分の名前を眺めて、父と母の想いを想像する。

情報弱者

情報にアクセスする手段を持たない人を指して、“情報弱者”と呼びます。果たして、そうでしょうか。阿佐田哲也は、麻雀の指南書『Aクラス麻雀』で、このように書いています。「巷間では、敵手推理が読みの技術のようにいわれているが、これは受け身の守備技で…

泣くまい

先日、“被災地で命を落としたり苦しんだりしているのが、なぜ私ではないのか。何を書いても嘘になりそうだ”という記事を書いたところ、美空氏に頬をひっぱたかれました。いたたまれない恥ずかしさとともに、記事を削除しました。まず、そのことを記事として…

キレるな

「(兵法は)人のたすけに遣(つかう)にあらず。進退爰(ここ)に究りて一生一度の用に立る為なれば、さのみ世間に能く見られたき事にあらず。たとひ仕(つかい)なしはやはらかに、上手と人には見らるヽとも、毛頭も心の奥に正しからざる所あらば、こころ…

身じろぎ

私が住む場所は、震度6強の揺れでした。善意も悪意も無い。ただ、身を捩らせたいという、地球の純粋な意思を感じました。携帯電話が繋がらず、家族の無事が確認できなかった数時間の、あの焦燥は、自宅にいて怪我もなかったことを知った時の安堵感は、一生忘…

現実と虚構

漫画やアニメ、ゲームを規制すべきという話を見かけるたび、漫画『ハチミツとクローバー』の、この台詞を思い出します。「(周囲に気を遣われて)弱いまんま育って辛いのは、山田かもしんないんだぜ!? 親が子供に教えなければならないのは、『転ばない方法…

愚痴の果て

私たちは、自民党が政権与党にあった時、その傲慢さと無能さに、ずっと愚痴をこぼしていました。そう、それは批判ではなく、愚痴でした。その愚痴を言い合う相手が、民主党でした。有権者は、自民党への愚痴を並べることでガス抜きをし、民主党議員は、同様…

I'm back

BOX

体調不良で、先月26日を最後に、ボクシングの練習を休んでいました。そして、今日。九日ぶりにジムに足を運びました。戻った。その感慨を抱きました。自分の居場所は、最初から用意されているものではない。そこを、自分で居場所にするのだ、と云います。そ…

癌の転移

携帯電話を利用したカンニングについて、連日、喧しく報道されています。どうやら、次に叩く対象が見つかったようです。癌細胞は素早く転移した模様です。そして、その対象が“目新しさ”という要素を持ち合わせているとあっては、新しさは何物にも変えがたい…

『デフレの正体』

『デフレの正体―経済は「人口の波」で動く』(藻谷浩介著・角川oneテーマ21)を読みました。人口ボーナス/人口オーナス/生産年齢人口/付加価値額これらの言葉に“ピンとこない方”に読んで欲しい本です。目から鱗。読む前と後で、世界(社会)の見え方が違いま…

目眩

「あのエジプトが」という驚きも冷めやらぬのに、続いて“あの”リビアの、内戦状態といっても過言ではないような混乱。以前、五條瑛について書きました。http://d.hatena.ne.jp/ocelot2009/20100114/1263477593誰もが磐石で揺るぎないと考えていた権力が、実…