2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

実感

お見舞い以外の用事で大きな総合病院へ足を運んだのは十年ぶりのこと。とても混雑していて、受付を済ませてから料金を支払うまで四時間を要しました。そこで、お互いに支え合いながら備えることの尊さを実感しました。沈みゆく大国アメリカ (集英社新書)作者…

ハードボイルドは死んだ

レイモンド・チャンドラーの『高い窓』の旧訳版を読んだとき、物語世界に入り込むことができず、斜め読みで済ませてしまいました。ということで、村上春樹の新訳版は仕切り直しの再読となりました。謎解きを主眼とした推理小説をリアリティに欠けるパズルで…

思いがけないこと

ある病気で定期的に通院していることが役に立つ日が来るとは。禍福は糾える縄の如し。

『機龍警察 火宅』

月村了衛の『機龍警察 火宅』は、シリーズ初の短編集です。“龍機兵(ドラグーン)”と呼ばれる機甲兵装の活劇はなく、刑事たちの捜査活動がメインで描かれています。長編では行間に隠れていた優しさがより伝わってきて、短編を読む楽しさが感じられるとともに…

さもありなん

国連憲章の“敵国条項”が示すように、日本が敗戦国であること。官僚の存在を無視して安倍晋三という一政治家にすべてを帰してしまうのは危険であること。わたしがブログ記事に書いたのは抽象的な印象論でしたが、矢部宏治の『日本はなぜ、「基地」と「原発」…