2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

老いは罪か

老人福祉に関する財政の問題について、団塊の世代が死んでいなくなれば解決するという論があります。人口の減少は国力の低下をもたらし、その維持が最優先事項だと言う人もいます。つまり、解決すべきは少子化で、高齢化ではないという結論になります。この…

『3月のライオン』第11巻

自分以外の誰かのために頑張れるって素晴らしい。「自分のため」なんて気取っている寂しがり屋よ、涙を拭け。3月のライオン 11 (ヤングアニマルコミックス)作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2015/09/25メディア: コミックこの商品を含むブロ…

すぐそこにある危機

老人問題、と書いて、老人の存在=社会問題であることに暗澹たる気分になります。漫画『ちびまるこちゃん』の初期のエピソード、年金をもらったおじいちゃんが得意満面で孫のまるちゃんにお寿司をごちそうしたり玩具を買ってやったりして財布が空っぽになっ…

間違っていた

昨日まで「お国のための犠牲」を説いていた人が、今日は民主主義の旗を振る。そんなふうに日本人は、(戦中を含む)戦前と戦後を別の国のように分けて捉えているのだと思っていました。あれは、いまの日本とは違う国のことだと。わたしは間違っていました。…

今日という日

平成27年9月21日。今日という日を忘れない。この日の記憶を胸に生きていく。

傾奇者

国会という最も政治的な場で、喪服に焼香のポーズというパフォーマンスを演じた山本太郎。賛否両論、というよりも否の意見が多いであろうことは想像に難くありません。しかし、悪名は無名に勝ります。ほとんどの国会議員が、隣の選挙区の有権者には顔も名前…

今は昔

かつて、自由民主党の政権末期、及び民主党が与党の座にあったころ。政治の話は即ち内閣の支持率の話でした。その数字の上下に大騒ぎしていたのも、いまとなっては牧歌的とさえいえる光景です。安倍内閣が支持率に一喜一憂しないのは、彼らの権力の基盤が“国…

元祖じゃじゃ馬

これもまた反骨の物語です。前半のラブコメよりも、紅緒が職業婦人として働きだしてからの方が好きだった、ませガキ。そして、いま思い浮かぶキャラクターが「印念中佐」というのが、なんとも。

『アメリカン・スナイパー』

クリス・カイルの『アメリカン・スナイパー』を読みました。というより、ようやく読み終えました。とにかく、読むのが苦痛でした。自伝を読むに際して共感できないというのは致命的です。正しいアメリカと、アメリカに敵対する野蛮人という単純な二項対立。…

売り払う

ワタミが介護事業を“売却”するとのこと。企業が不採算部門を切り捨てるのは世の常。利益を求めるのが自らの正義なら、至極もっともなことです。つまり、ワタミは“儲かる”と踏んで参入したわけです。そして、思ったように儲からないから放り出した。馬鹿にす…

好事魔多し

不幸の種は絶頂時に蒔かれます。平坦な道ばかりではありません。上りきれば、下るのです。中国で、(戦勝国として)戦後70年の記念式典が行われるのは至極もっともです。それ自体は否定しません。しかし、それが“軍事パレード”である必要はないと思います。…

残留孤児

日本と中国について考えるとき、わたしが思い浮かべるのは“残留孤児”の悲劇です。人一人を育てることは大げさでなく一大事業です。自分の人生を賭ける覚悟がなくては決してできないことです。「口減らし」という言葉があります。戦後の貧しい社会で、他人の…