老いは罪か

老人福祉に関する財政の問題について、団塊の世代が死んでいなくなれば解決するという論があります。

人口の減少は国力の低下をもたらし、その維持が最優先事項だと言う人もいます。

つまり、解決すべきは少子化で、高齢化ではないという結論になります。

この発想に、人間の尊厳という概念は馴染みません。

役に立つから必要で、役に立たないから不要。

そう思える人は、よほど優秀か、自惚れが強い人でしょう。

誰もが老いるのです。その軛から逃れられる人はいません。

いろいろな制度の見直しや再構築も含めて、それらは自治体や行政の仕事、責任であって自分には関係ないなどと考えては、自分で将来の自分の首を絞めることになります。

みんなで力を合わせていかなくては。

老人漂流社会

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