2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

聖地巡礼もどき

もう何年も、一人でお酒を飲むときのお供は、西岸良平の漫画『三丁目の夕日』と『鎌倉ものがたり』でした。汚れてもいいように、いわゆるコンビニコミックで買っていました。その『鎌倉ものがたり』の舞台の鎌倉に、生まれて初めて出かけました。鎌倉駅から…

プレゼント

人生には、歩んできた道が間違ってはいなかったことを実感するときがあります。「自分が答えになるしかない」なら、あれが“答え”だったのだと確信を持って言えます。

戦後の終わり

著者が別の著書で定義した“永続敗戦レジーム”をキーワードとして“戦後の終わり”としての現在の政治状況を論じた本です。わたしが普段考えたり、このブログに書いたりしていることと重なる部分も多く、すんなり腑に落ちる論でした。感情で話す人を理を以て説…

品格問題、再び

横綱の白鵬が“猫だまし”をしたことを批判して、また品格という言葉が聞かれます。“また”と書いたのは、そう、朝青龍のときとまったく同じだからです。“猫だまし”が禁じ手でない以上、白鵬を責める“具体的な”論拠はありません。そこで持ち出された言葉が「品…

歌おう

若者が未熟なのは自然なことです。老成した若者がいたら気持ち悪い。その裏返しで、いつまでも若さを競い、成熟することを志向しない大人もまた気持ち悪いものです。誰もが“その年齢”を経験するのです。つまり、未熟さや拙さを理由に年少者を嗤うのは自分自…

そんなもの

〇〇人は嫌いだけれど、××さんは好きだ。××さんが〇〇人の場合、この文章は成立しません。こう言う人は、××さんが○○人であることを痛烈に意識しているからです。だから、こう言えば良いのです。ただ「××さんが好きだ」と。相手が誰であれ、その人のことを知…

命を燃やせ

燃やさなかったら、生きている甲斐がない。

パリは燃えているか

思うことは多々あるけれど、いまは目を瞑ろう。

これも良い読書

その対象が何であれ、たった一冊の本を読んだだけですべてを理解することなどできません。書かれている内容を肯定するのであれ否定するのであれ、自分の考えを確立するための材料に過ぎません。ジャンルの区別なく、ノンフィクションを読む醍醐味は、わたし…

『新・映像の世紀』

100年前の人たちと現在のわたしたちに違いがあるかと問われたら、わたしは「ない」と答えます。使う道具の性能が上がっただけで、人間それ自体の中身は変わっていません。しかし、道具の性能が上がるということは、それらが使われた結果もまた大きくなるとい…

購入メモ

地デジ化にともなってテレビは買い換えたものの、DVDプレーヤーは“敢えて”買わずにいました。何か一枚でも映画ソフトを買ったら最後。「コレを買ったなら、同じくらい気に入っているアレも買わないと自分のなかの整合性が取れない」という理屈で二枚目を買う…

受け入れない

プロレスの話です。(初代)タイガーマスクが突如引退したあと、新日本プロレスは新たなマスクマン(覆面レスラー)を登場させました。ザ・コブラです。しかし、すべてにおいて偉大なタイガーマスクと比較されることになったコブラは、当然ながら太刀打ちで…

溺れるな

今年のハロウィンの仮装騒ぎについて、「参加者がみな好き勝手な扮装をしていて一つにまとまっていなかったことに(多様性が担保されていて)安堵した」といった意見を見聞きしましたが、何と甘い認識か。それは今回が初めてだったからであって、来年以降、…

狂騒するなかれ

今年、いきなりハロウィンが盛り上がりを見せました。不自然なほど。スーパーに行けばディスプレイも華やかに特設コーナーが設けられて、並べられている商品もメーカの別なくハロウィンのパッケージです。そして、仮装行列のニュースを見て、大の大人が奇抜…

覚悟の言葉

「わたしにとってタブローとは、愛らしく楽しく、美しいものでなければならない。 人生にはうんざりするものが余りに多いので、我々は、それと別のものを作り出す」今日、このルノワールの言葉の前で立ちすくみました。