狂騒するなかれ

今年、いきなりハロウィンが盛り上がりを見せました。不自然なほど。

スーパーに行けばディスプレイも華やかに特設コーナーが設けられて、並べられている商品もメーカの別なくハロウィンのパッケージです。

そして、仮装行列のニュースを見て、大の大人が奇抜な扮装をして騒いでいる様子に寒々しい想いを抱きました。

たまには馬鹿になるのも結構なことです。それは否定しませんが、この突然変異の如き風景に違和感を持たないのは如何なものでしょうか。

当然、これを仕掛けた人たちがいます。

企業が経済的に利益を得る機会を自ら作り出すのは当然です。

しかし、政治的にしろ経済的にしろ権力を持っている(と思っている)人たちは、こう考えたでしょう。

「大衆を自分たちの思惑に沿って誘導するのは簡単だ」

ハロウィンの起源も意義も知らず、「こう盛り上がるのが流行りですよ」と唆されて素直にはしゃいでいる、その幼児性に危惧を覚えます。