2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧
あれこれ書いていますが、要するに、このセリフが言いたいだけなんです。
読売新聞で「決断する政治」「決める政治」というフレーズが踊っています。しかし、そこには“何を”という視点、検証が欠けています。言い訳や複数の解釈を許す“玉虫色”と表現される言い回しや先送りが事態を悪くしたことは誰の目にも明らかですが、だからと…
私は、「それが常識」という理屈では動けない、動かない。
自分が相手を想うほどには、相手は自分を想っていない。それは知っておいた方が良い。肝に銘じておいた方が良い。そして、思い出したのが、この曲。
首相官邸前でのデモについて尋ねられた枝野と細野、両大臣の憮然とした表情と、質問を無視する態度。事前に用意された質問に、各方面から批判的な指摘を受けないよう、言葉のレトリックを駆使した「何かを言っているようで何も言っていない」コメントを作っ…
どちらが勝っても、日本人の世界チャンピオンが一人減るダブルタイトルマッチ。そのリスクを承知で行ったのですから、「良い試合でした」で終わらせては元が取れません。勝った井岡も、敗れた八重樫も、ともにドラマを背負うことになりました。これは稀有な…
夢枕獏の小説『餓狼伝』は、空手家の主人公、丹波文七の闘いを描いています。その最初期のエピソード。無名の若手プロレスラー、梶原に敗れた文七は修行を積み雪辱します。その死闘の後、梶原は言います。「丹波、オレはお前が怖かった」と。それは文七も同…
六歳未満の子供からの、脳死判定をうけての臓器移植。その報道を見聞きして、やるせない気持ちでいっぱいです。公表された両親のコメントを読んで、胸塞がれる想いになる一方、疑問を持ちました。想像を絶する葛藤と苦しみの中、コメントを世に発表したいと…
できなかったことができるようになるということは、筋肉や関節に、これまでなかった負荷がかかるということでもあります。この痛みは上達の印。
プロボクシングのマニー・パッキャオが敗れましたが、何の感慨もありません。どうやら、私は“常勝”というものに興味がないようです。敗れた者の、再生の物語にこそ惹かれます。敗れた者の、敗れざる姿にこそ心震えます。
かつて、郵政民営化が政局の争点になっていた頃。小泉純一郎首相(当時)を諌めんとした、自民党の最大派閥の長の森善朗幹事長がけんもほろろに追い返され、路上で、出された酒の肴のチーズを手に、首相の不退転の決意を、その変人振りとともに愚痴混じりに…
いつから、言いたいことを腹蔵なく言うことが、その人の素直な心根の発露の如きものとなったのでしょうか。大阪府知事が、通り魔事件の犯人について「死にたいと言うんだったら、自分で死ねよと。人を巻き込まずに自己完結してほしい」と発言しました。この…
漫画『三丁目の夕日』に「日時計」という回があります。主人公は二十代の女性。厳格な両親に内緒の恋人がいます。その男性は天文学を学ぶ大学の研究員。目覚まし時計が壊れてしまったからと手ずから日時計を作るような、どこかのんびりとした人柄です。そし…
今日の読売新聞の社説。「東電OL事件」の元被告が釈放されたことについて、「検察の完敗」と表現しています。何という無機質感。人間は盤上の駒ではありません。これが社会の木鐸か。
売れる/売れている。その事実に、あらゆる言説は太刀打ちできません。90年代のある時期、シングルCDを毎週のように発売する、複数の曲を同じ日に発売するといった現象がありました。それは、「このバンドが売れている。そのCDを買うのがトレンドの最先端なの…
生活保護の不適切な受給が話題になっています。不適切。何と使い勝手が良く、何も言い表さない言葉でしょう。それは受給者の人間としての資質の問題なのでしょうか。所詮は他人の金(税金)という、運営する人間の問題なのでしょうか。それともシステム自体…