煽るジャーナリズム
読売新聞で「決断する政治」「決める政治」というフレーズが踊っています。しかし、そこには“何を”という視点、検証が欠けています。
言い訳や複数の解釈を許す“玉虫色”と表現される言い回しや先送りが事態を悪くしたことは誰の目にも明らかですが、だからといって、“決めない(決められない)”ことのみを批判して、決めるという行為そのものを評価するのは筋が違うでしょう。肝心なのは中身です。
半藤一利の『あの戦争と日本人』のあとがきで、戦争とマスコミの関係について語られています。「ジャーナリズムが煽る」と。
消費税増税法案が可決されました。
「増税は止むを得ないが、新聞は社会的に意義のあるものだから例外とすべき」という主張が読売新聞紙上でなされたことは覚えているつもりです。
- 作者: 半藤一利
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- 発売日: 2011/01/01
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