情報弱者

情報にアクセスする手段を持たない人を指して、“情報弱者”と呼びます。果たして、そうでしょうか。

阿佐田哲也は、麻雀の指南書『Aクラス麻雀』で、このように書いています。

「巷間では、敵手推理が読みの技術のようにいわれているが、これは受け身の守備技であって、自分のビジョンを推理していく方の読みが基本技なのである。(中略)自分の未来を正確に読んでいく方が大切な表の技なのだ。」

溢れる情報に一喜一憂する人々。自分自身の貧困な想像力に支配された人々。

情報を咀嚼できない人こそ、情報弱者ではないでしょうか。