悪の院の奥の奥

大藪春彦の『復讐の弾道』(光文社文庫)のあとがきで、船戸与一は書いています。

「秀れたハードボイルドはときとしてすさまじい予見性を持つ。」

思い出します。その船戸与一の『猛き箱舟』で、隠岐浩蔵を殺した後、香坂の“復讐”の標的になったのが誰だったか。

猛き箱舟〈上〉 (集英社文庫)

猛き箱舟〈上〉 (集英社文庫)