『虐殺器官』2

伊藤計劃の『虐殺器官』は、人の正義の在り方を語っています。それは人間が先天的に持つ資質なのか、それとも後天的に学んだ術(すべ)なのかと。

まるで、マイケル・サンデルハーバード大学教授)の『これからの「正義」の話をしよう』を小説にしたようです。

サンデル教授と同じように、著者は安易な正解を提示していません。

一人の人間が一生のうちにできることなど高が知れています。せいぜいもがいてやろうと思っています。

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)