知情意

新潮文庫の“夏の100冊”の一冊、小林秀雄岡潔の対談集『人間の建設』を読みました。

語られていることのすべてを理解し楽しめたとは、口が裂けても言えませんが、読んで良かったと思える本でした。

その厳しさで知られる評論家と、世界的な数学者の対談で、知識や理よりも“情”の大切さについて語られていることに驚くとともに、現在の、公と私を問わず世に溢れる言説の貧しさに溜息が出ました。

人間の建設 (新潮文庫)

人間の建設 (新潮文庫)