夏の読書
戦争は、どんなに理屈を並べても、美辞麗句で飾っても、人間同士の殺し合いです。それは最も愚かな行為。
それを経験していないというのは誇れることです。そして、それと同時に、その惨たらしさ、品性の下劣さを想像することも大切です。
そこで、わたしの本棚にある本で、この夏に中学生や高校生、大学生に読んでほしいと思うものを挙げてみます。
まずは、半藤一利。この人の言葉の行間に溢れるのは使命感です。
- 作者: 半藤一利
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/06/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 半藤一利
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/06/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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続いて、山田風太郎。この作家のエンターテインメントを支えているのは虚無感です。その透徹した視線が見据えるのは人間の在り様です。
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/12/13
- メディア: 文庫
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同日同刻―太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日 (ちくま文庫)
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/08/01
- メディア: 文庫
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次は、帚木蓬生。高邁な理念と、その空文句のもとの地獄。それを地べたから見つめるとき、そこにわたしたちの日常が重なります。
- 作者: 帚木蓬生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/12/24
- メディア: 文庫
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- 作者: 帚木蓬生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/07/28
- メディア: 文庫
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ノーマン・メイラーは、代表作の『裸者と死者』も『夜の軍隊』も読んでいません。お恥ずかしいかぎりです。しかし、この本を新聞広告で見た瞬間、「読まなくてはいけない」と思い、すぐに本屋に駆けつけました。
- 作者: ノーマン・メイラー,田代泰子,Norman Mailer
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/09/05
- メディア: 単行本
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最後は、大藪春彦の『野獣死すべし』です。この作品については、贅言を費やすまでもないでしょう。
- 作者: 大薮春彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1997/01/01
- メディア: 文庫
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本棚は、その人の内面を表すといいます。気恥ずかしくもありますが、これらの本を読んで強く頷いたのも自分。
ブログを始めて六年。こんなことをしようと思うくらい、この夏は暑い。