与太話

アメリカ合衆国大統領の任期は二期八年。延長は認められません。唯一の例外は、第二次世界大戦のときのフランクリン・ルーズベルトのみ。

任期の終盤になると、世の中の注目は現大統領ではなく、次の大統領は誰かということに移ります。いわゆる“レームダック化”です。

そうなると、その大統領は後世に誇れる功績を欲しがります。いまなら、キューバとの国交正常化です。

それとは別に、おそらく世界史レベルで重要なことがあります。アメリカとイランの接近です。

その動きはアメリカとサウジアラビア、及びイスラエルとの不協和音を生みつつあります。それを事前に想像できないわけがありません。

では、保険をかけておこう。経済が落ち込んで自信を喪失した日本の耳元で「プライドを取り戻せ」と囁いてやれ。それだけで、ともに戦う新しい“仲間”の出来上がり。

……なんて与太話を考えてしまうくらい、今回の安保法制の騒動の登場人物たちの言動は支離滅裂で理解不能です。

夜のオデッセイア (徳間文庫)

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