年齢を意識した瞬間

鈍感なせいか、自分が歳をとったと感じることがありません。年齢を言い訳にしないと自分に言い聞かせているからかな、とも思います。

それでも、たった一つ。「ああ、自分も歳をとったんだな」と感じたことがあります。もう何年も前、初めてメイド喫茶の存在を知った時です。

千差万別、十人十色。趣味や好みはあれこれあって当然です。それまで、その良さが理解できなくても、それに価値観を見い出す人がいることは受け入れられましたし、そうあるべきだと思っていました。

しかし、メイド喫茶だけはダメでした。生理的に受け付けませんでした。理解できないまでも、その取っ掛かりでもあればと思いましたが、それすらありませんでした。

そういうものが出現したことに、広く受け入れられていることに、時代と、自分の年齢を感じました。