ボクシングは出入り
ボクシングにおいて、自分の拳が相手に当たる距離は、即ち、相手の拳が自分に当たる距離です。
その射程距離の外から、素早く内側に入り込み、パンチをヒットさせた次の瞬間には、再び外側に退きます。曰く、ヒット&アウェイ。
その動きを可能にするのは、下半身のバネです。
人間の体に限らず、物体は、重心を低くすることで動きが安定します。クルマでも、特にミニバンで、低重心をアピールしたCMもあります。
膝を曲げ、足首を曲げます。そして、体重を支えるのは左右の足の親指の付け根。踵は、イメージとして紙一枚分浮かせます。
右足で蹴って入り、左足で蹴って出ます。
普段から当たり前にやっていることですが、今日は、その動きをフルアニメーションの滑らかな動きを意識してやってみました。具体的には、自分が何をしているのか、何のためにどんな動きをしているのかを精密に意識してみました。その動きのすべてを把握してみようと試みました。
「当たり前のことを、当たり前にできるのが大事」と言いますが、“当たり前”とは、意識の不断の積み重ねの結果です。
練習を終えて、クールダウンのための体操やストレッチをしている時、下半身に疲れを感じると、「今日は良い練習ができた」とささやかな満足感が得られます。
何はともあれ、今夜のビールも美味かった!