2010-03-28から1日間の記事一覧

『新・雨月』を読んでいる

何年前だったでしょうか。福島県知事と山口県知事が“歴史的な”会談をしたという新聞記事を見ました。ともに交流の必要性を認識しながらも、まだまだ双方にわだかまりがあり、事はそうすんなりとは運ばない、という内容でした。現在は過去の積み重ねの上に成…

終わりの始まり

「初防衛戦は甘くなかった。(中略)23戦目の初黒星。亀田は赤く腫れた血まみれの顔で、リング上から、四方の客席に向けて頭を下げた。本人が、完敗を悪びれずに受け止めていたのは、この試合の救いだ。ところが、試合後の亀田側控え室―。『採点がおかしいや…

「ハゲタカ(ハゲワシ)と少女」

http://flatrock.org.nz/topics/odds_and_oddities/ultimate_in_unfair.htm私は、この写真以上に衝撃を受けた写真を見たことがありません。撮影したケビン・カーターへの批判も、写真の内容と、写っていない周囲の様子も含めた現場の状況との差も、報道とは…

『新・雨月』追記

船戸与一のインタビュー記事http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20100309bk05.htm

船戸与一『新・雨月』(下巻)

戊辰戦争を、近代国家成立のための生みの苦しみと位置付けるのは容易いことです。歴史の一エピソードとして語ることも可能です。黒澤明の「用心棒」で、カメラマンの宮川一夫は地面に近い低い位置から撮影することで、臨場感に溢れた迫力満点の映像を作り上…