父との約束

いまは定年退職していますが、わたしの父親は田舎の公務員で、わたしが二十歳になったとき、一つ頼まれて約束したことがありました。

選挙があったときは投票すること。誰に投票しろとは言わない、それは個人の自由であり干渉しないが、必ず投票はするように。

これは、彼の見識からのことではなく、自分の家族がきちんと投票に来ているということが組織の中での彼の面子を守ることに繋がるからだというのが、わたしの理解です。

しかし、理由は何であれ、その約束は守っています。

唯一の例外は学生のとき、東京にいて、青島幸雄が都知事選に立候補したときです。

事前の世論調査青島幸男が圧勝する見込みと各種媒体で報じられていて、投票する意味を見出せなくなったからでした。

このとき以降、「事前の調査では、投票率は何パーセントくらい。誰それが勝つだろう、○○党がこれだけの議席を確保する見込み」と事細かに報じることの弊害を意識するようにもなりました。

政治家の皆さんに、あらためて宣言します。

わたしは、選挙があれば必ず投票に行きます。