牛に引かれて

長野は善光寺に行って来ました。

予定よりも早く到着したところ、偶然にも「お数珠頂戴の儀」が始まるところで、幸運にも頭を撫でていただきました。

本堂では法要が営まれており、その徳と実のある空気に感動しながら浸りました。

それを横目に通り過ぎて「お戒壇巡り」へ。本当に真っ暗。文字通り真っ暗。よく言うとおり、目の前にかざした自分の手も見えないくらい真っ暗。その中で、しっかりと錠前に触れました。

さて、敷地の一画に“六地蔵”があります。それらは昔から伝わるものではなく、戦後にあらためて作られたものです。何故か? 先の戦争で弾丸を作るために壊されたからです。

その行為を躊躇わない態度を狂っていると評しないで、なんと言えばいいのでしょう。その怒りもまた仏の導きか。

名刹でありながらぬくもりのある、良いお寺です。