わたしの知らない世界

先日、地元のレジャーランド(といっても、小さな遊園地)に行きました。そこで、ご当地アイドルのライブパフォーマンスを見ました。

まったく興味がなく、同行者の付き添いで足を運んだのですが、歌に踊りに溌剌と頑張っている、あのひたむきな姿に悪い印象を持つ人はいないのではないでしょうか。

曲の合間のおしゃべりでは、地元の名産品や観光名所を話題にしていて、後で調べてみたら、それらをアピールすることが第一の活動目標のようです。

正直、CDを買ったりライブに足を運んだりして応援するところまではいきませんが、頑張ってほしいと、これは素直に思います。

会場に着いたときには既にライブが始まっていました。曲も歌声も聞こえてきています。しかし、目が釘づけになったのは、その彼女たちではありません。揃いのTシャツを着た一群の男性たちです。

学生らしき人から、中高年といった人まで、年齢も様々。その彼らが、歌に合わせて野太い声で一緒に歌ったり、メンバーの名前を叫んだりしていたのです。

目が点。口はぽかーん。思わずまじまじと見てしまいました。ごめんなさい。

わたしと同じ反応をする人が他にもいましたが、彼らはそのような視線には慣れているのか、そもそも眼中にないのか、ちらとも見ません、気にしません。あっぱれです。

彼らの名誉のために、舞台スペースの正面に陣取りながらも、最後尾に止まり、大勢で客席の最前列を独占するようなことをしていなかったことも付記しておきます。

ああ、こういう世界もあるのかと、ちょっとしたカルチャーショックを受けた日曜日でした。