死への旅路

古代エジプトのころから、あるいは秦の始皇帝に代表されるように、権力者は不老不死を願っていました。しかし、ちょっと想像力を働かせればわかること、実現したら、それは神の罰の如きものでしょう。

生きているから死ぬことが出来る。逆にいえば、死なないものは生ある存在ではないのです。

だからこそ、ウフコックは死ななければいけないのです。自分が生きたことの証として。

その主題をエンターテインメントとして描く、時系列順に並べれば『マルドゥック・ヴェロシティ』『マルドゥック・スクランブル』に続くシリーズ最終章『マルドゥック・アノニマス』。

しっかり追いかけようと思っています。