ミスもまた良し

ある音楽教室の子供たちの演奏会に、席埋め要員&拍手係として足を運びました。ちなみに、まったくの付き合いです。

歌を歌う子もいれば、ピアノを先生と一緒に演奏する子、一人で演奏する子と色々です。

お辞儀をする様子も“ペコリン”という感じで可愛く、親はドキドキしっ放し、終われば誇らしい気持ちでいっぱい、といったところでしょうか。

頑張って練習した成果を披露する場です。緊張しながらも、その舞台に立つ誇らしさを感じつつ、嬉しそうに歌う/演奏する姿は立派です。その様子を眺めながら、わたしが感心したのは、上手く歌えること、演奏できることではありません。

演奏のなかで、ちょっとしたミスが出ます。ピアノの演奏のミスですから、音としてはっきりとわかります。そのとき、気が動転して慌てたり、困った顔で周囲を見回したりする子が一人もいなかったのです。

真剣に手元を見つめ、しっかりと修正して演奏を続ける子供たちの姿に感動しました。

おそらく頭の中はフル回転しているであろうことは容易に想像できます。そうして軌道修正して、演奏を終える。その力強さこそ褒め称えたい。

我が身を省みて、ちょっと反省。切ない夏の夕暮れ。