褒めて伸ばす

前回、スパーリングをしたのは夏風邪で一か月以上休んだ後。あらゆる場面で力んでしまい、無様な姿を晒してしまいました。

そして、今日(この記事を書いている時点で日付が変わっていますので、正確には昨日)、またまたスパーリング。体力も戻り、普段の練習でも良い感じで動けているので、精神的にも余裕を持ってリングへ。

ラウンド開始を告げるブザーとともにリング中央に歩み出し、相手とグローブを合わせ、いざ。

もう一つ、前回との違いが。それは、ヘッドギアと(スパーリング用の)グローブを、それまではジムの備品を使っていたのを、自分専用に新たに買い揃え、身に着けていたこと。それだけで、気分的には別人です。

さて、距離を取って向かい合ったところで、トレーナーさんからの声が。

「○○さん(わたしのこと)の武器は、キレのあるステップですよ」

同じ愚を犯さぬようにという配慮を感じさせつつ、「こういうことをしなさい」という枠を作らない、素晴らしいアドバイスです。このひと言で、私はノリました。

結果、あくまでもそれなりですが、まあまあの動きで主導権を握ってスパーリングを終えることが出来、前回の不甲斐なさを払拭することができました。

人を指導するにもセンスが必要だなと実感しました。厳しい言葉を投げつけるのでもなく、理詰めで諭すのでもなく、進むべき方向を示しながら、相手(この場合は私)に自分で考えながら臨むように仕向ける。そして、良い結果を出す。

ボクシング以外のことも教えてもらっています。