会議

ドラマ『七つの会議』では、物語の折々に会議の場面が挿入されます。上は親会社の社長をはじめとする重役が居並んだ“御前会議”から、下は屋上にパイプ椅子を並べた“俺たちだけの会議”まで。

不良品の回収のための部署だけを残して、会社は解体されました。

そして、残された数人のメンバーだけで行われる会議。主人公が“外部に”告発したことを「社員と家族を路頭に迷わせる危険を冒した、自らの正義感を満たすことだけを考えたエゴ的行為」と断じた部下の顔がありました。「ここで実績を残してヘッドハンティングされる予定だ」という不適な面構えとともに。

こういう矜持に、たまらなく胸が熱くなります。

また、最後の父親との会話。わかっていても、溢れる涙を止めることができませんでした。

そこで、思いました。我が家では家族で会議をするなんてことはなかったなと。

家族であることに甘え、手を抜いたツケは高くつき、それを払うのは下の世代と相場は決まっています。