ムゲン地獄

無限、無間、夢幻。

本を少し読み、午睡のまどろみへ。幸せな時間。

……と思ったら、とんでもない出来事が。

いつにも増して眠くて閉じようとする目を無理やり開きながら起き出して、(何故か)掃除機が出しっ放しの廊下を歩きながら、ふと感じる違和感。「あれっ」と思った次の瞬間、目が覚めました。ベッドの中で。

「何だ、眠いのを我慢して起きる夢を見たのか。頑張って起きたのに、無駄だったな」と思いながら、あらためて起き出すと、あまりの眠気に目眩が……。足元がふらつき、ベッドに倒れてしまいました。驚きつつ再び起き出し、慎重に足を運び出したところで……、目が覚めました。ベッドの中で。

「何なんだよ」と怒りを覚えつつ、三度、起き出しました。やはり痛烈な眠気と戦いながら廊下を歩くと、目の前に先ほどと同じ、掃除機が出しっ放しの光景が。「さっきのは予知夢か?」と思いながら、ふと「もしかして」と考えたら……、やはり目が覚めました。ベッドの中で。

夢の中で夢を見ている夢を見ていたのか。実際には目が覚めていながら、そうと意識する前に瞬間的に再び眠ってしまっていたのか。

昼寝から覚めたのに、爽快感ゼロ。

そうしてパソコンに向かっている自分は、本当に起きているのでしょうか。瞬きをして目を開いたら、実はベッドに横になっていて、モニターではなく天井を眺めているなんてことはないでしょうね。

「シーシュポスの神話」も斯くや。