雑誌の匂い

雑誌「アントニオ猪木 G SPIRITS vol.1」を買いました。

私は雑誌を買う習慣がありません。本棚に並んでいるのは、「Number」の格闘技を特集した号が一冊と、格闘技のみを扱った特別号が一冊という体たらくです。

今回、そこに新たな一冊が加わったわけですが、それを並べながら「Number」を手に取ってぱらぱらとめくっていると、不思議な感触がありました。格闘技は技術革新や環境の変化が激しく、勿論、その内容は現在の視点で見れば、古いものです。それでも、その記事は魅力的でした。

「ああ、そうだ。こういう過程を経てきたんだ」という感慨に、しばし身を浸しました。

情報の最先端は、ネットが雑誌に取って代わりました。結果、様々なジャンルで、多くの雑誌の売り上げが落ち、廃刊の憂き目にあっています。しかしながら、ネットには、今回私が感じたような“匂い”がありません。

活字の素晴らしさを実感するとともに、雑誌を買う習慣が無かったことが悔やまれてなりません。特に、新生UWFが隆盛を誇っていた頃のものを。