プロレスラーの下積み

私がプロレスに夢中だった頃、前座試合は、数種類の基本的なもの以外の技を使うことが許されず、若手選手はその制限下で闘っていました。

そこで疑問が……。現在、トップと呼ばれる、名前の知られたプロレスラーは、その限られた範囲の中で闘いを表現することができるでしょうか。

例えば、打撃は無し。許される攻撃はボディスラム、ヘッドロック、ドロップキック、アームロック、スリーパーホールド、逆エビ固めのみ。ロープに振ることも、自分から走ることも禁止。そして、拳を握ってポーズをとったり、気合の入った表情で観客に気合をアピールすることも禁止。

この条件で、観客を沸かせることができるプロレスラーが、果たして何人いるでしょう?