趣味の話2
数年前、ギター教室に通っていました。ほぼ三年間続けましたが、先生がその大手の音楽教室の講師を辞め、独立して個人的に教えることにしたということで、月謝がぐぐっと上がり、残念ながらそこで一旦終わりにしました。
始めた当初はコードも知らない初心者で、タブ譜(指で押さえる位置を、ギターの弦を模した図で表した楽譜です)を見ながら懸命にコードを押さえ、何とか曲に聞こえる程度に演奏できるようにはなりました。
教室を止めた後、部屋のすぐ手が届く場所にギターを置いて、ちょこちょこと手に取って弾くことはありましたが、本気で一曲弾くということもありませんでした。
ギター教室に通っていた時は、「趣味はギターです。教室に通っています」と、胸を張って言えました。初心者であることは恥ずかしいことではありません。むしろ、それを免罪符に「まだまだへたくそで」と言っていました。
しかし、教室を止めた後、ギターが趣味とは言えなくなりました。趣味と言えるほどの情熱を持って取り組んでいませんでしたから。
そのギターを手にする回数が増えました。きっかけは「硬派の宿命・野望篇」の管理人の泰山氏です。氏はイラストレーターとして活躍しながら、バンドにも参加している本格的なギタリストです。この人と(特にギターの)話をするのに、この体たらくでは恥ずかしい。
というわけで、
趣味はギターです。