男の友情2

映画『スタンド・バイ・ミー』。私がここで内容を説明するまでもない名作です。

私はこの映画を観るまで、親友とはいつも仲良くしている友人、いつまでも仲良くしている友人と単純に考えていました。この作品はその幼い見方を打ち砕いて、私を少しだけ大人にしてくれました。

この作品はある作家の回想記という体裁をとっており、その作家のモノローグで終わります。それは大略次のような内容です。

“死体探しの冒険旅行から帰ってみると、私にとってそこが世界のすべてだった、私たちが住む町、キャッスルロックがやけに小さく見えた。

その冒険を共にした友人とも、進学組と就職組にクラスが分かれ、学校で顔を合わせれば挨拶をする程度の付き合いになっていった。

四人のうち二人は地元で就職し、一人は町を出て苦学の末に弁護士になった。彼はある日酒場で自分とは無関係の喧嘩の仲裁に入り、刺されて死んだ。

私は十二歳の時に持った友人以上の友人を、その後持ったことがない。誰でもそうなのではないか?”