『μ(ミュー)』ircle

ボクシングジムに通う車の中で聴くのがすっかり習慣になった、ircle。彼らの新しいミニアルバムが発売されます。

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甘く切ない(これ、皮肉です)ラブソングばかりで食傷気味の精神に、がつんと響くサウンド。大上段に青春の苦悩を振りかざすのではなく、だからといって醒めた視線で世の中を斜めに見るのでもなく、ただ真っ直ぐ。

「汚れちまった悲しみに……」と書いたのは中原中也ですが、あの詩を読んだ時と同じ胸苦しさに襲われます。それは心地好い痛み。