アニメ

今日と明日

「今日の都合で魂を売った人々の決定などは、明日にも崩れるものさ」 (『機動戦士Ζガンダム』より、シャア・アズナブルの台詞)

月影

まずは、月の光を月影と表現する古の人の感性に脱帽です。先日、ボクシングジムからの帰途。運転する車のフロントガラスの向こうに、十五夜を過ぎたばかりの月が見えました。そして、白々とした光に照らされて夜空に浮かぶ、これも白い雲。その冷たい静謐に…

鎮魂歌

激闘の果て、ニュータイプへの希望もなく、疲労困憊した精神は自閉し、何も生み出さなかったグリプス戦役。「markⅡ、おまえもアーガマに帰りたいのね」

熱いじゃないか2

効率的に効果的にと無駄を嫌っても、それを下支えしているのは、その人の意志であり、根性です。それらは不可分のものであり、個別に論じることはナンセンスです。この曲も、熱いじゃないか。

熱いじゃないか1

「怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」byニーチェ好き勝手に解釈して援用します。熱さを以って暑さを制す。この曲、熱いじゃないか。

あしたのジョー2

物語のピークは、確かに力石との一戦と、その死かもしれません。しかし、私は矢吹丈の復活の物語にこそ魅かれました。いえ、正確には、復活の物語ではありません。あれは、ジョーの、自らの命を削ってまで力石に捧げた、鎮魂の闘い。

大藪春彦とルパン三世

大藪春彦の影響が広範囲に及んでいることは承知していましたが、まさか『ルパン三世』にまでとは。評価の内容が同じでありながら、現れ方がプラスとマイナスに分かれる“ゆらぎ”。子供の視聴者の意見を直に聞くには、その子供たちが自分たちの言葉で語れる年…

貴様ほどの男が

そして、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』。この作品に登場するのは、強さと弱さの両方を持った大人の男たちです。打算、謀略、革命への憧憬。その戦いの果て、映画の最後の台詞(と言ったら語弊があるかもしれませんが)は、産まれたばかりの赤ん坊の産声…

刻の涙

これほど、製作者の苦悩が伝わってくる作品もありません。不思議なもので、それも含めて、この『機動戦士Ζガンダム』は魅力的です。放映当時、子供心にも「特別な作品が始まる」と身構えました。そのせいか、今もこの曲を聴くと落ち着きません。雌伏の時を過…

イノセンス

涼しく過ごしやすい夜に、ちょっと一曲。

『ママはぽよぽよザウルスがお好き』

読んでいると思わずにこにこしてしまう、楽しい育児漫画です。作者は「うちの方がまだマシ」「うちだけじゃなくて安心した」という読み方をされたのだろうと語っていますが、いえいえどうして、それだけではないでしょう。“理想的な子育てのノウハウ”なんて…

『あたしンち』

お気に入りのキャラクターは“しみちゃん”と“石田”。

男の涙

「男が涙を見せて良いのは人生において二度だけ。一度は初めて子供が産まれた時。一度は母親が死んだ時だ」という文章を読んだことがあります。(相変わらずの出典不明)サイボーグという“異形の者”である009の涙は、その歌詞と相俟って、私の胸をざわつかせ…

礼儀

「礼儀は心得ているつもりだ」by破嵐万丈恥ずかしながら、時折り心の中で呟く台詞。※相変わらず、誤字を訂正しました。

生きろ

「何かを変えられるまで、きみは生きろ」

『涼宮ハルヒの消失』(加筆訂正)

『涼宮ハルヒの憂鬱』とそのシリーズを読んだのは、読売新聞で「萌えイラストの表紙に怯まずに手に取ってほしい傑作」との評を目にしたのがきっかけでした。そして、持病の「無性に青春ものが読みたくなる発作」が起き、まとめ買いをしました。“ライトノベル…