教訓

今回のSMAPの解散騒動から教訓を汲み取るとしたら、それはどのようなものでしょう。

一連の報道(笑ってしまいますが、NHKのニュース番組も取り上げていましたので、報道と呼びます)に共通しているのは、善玉と悪玉を配した“わかりやすい”ストーリー作りです。

誰を悪役とし、誰を擁護するのか。その思惑に沿って、描かれる絵が違ってきます。

そのように提供される情報をもとに、したり顔で意見を述べる愚。

決して嘘は言っていなくても、言葉の使い方、語る調子で受け取り方は違ってきます。

船戸与一辺見庸との対談で指摘しているように、“それ”をニュースにすると決める権限を持つ人がいます。と同時に、どのような印象を視聴者や読者に与えるものにするか、その内容を決める人がいます。

わたしたちが肝に銘じるべきは、芸能事務所の内実でも、政治力学でもなく、与えられる情報を吟味することの重要性です。