王よりも王派

いま、自由民主党内で、威勢の良い暴論を吐く人が後を絶ちません。彼らが自らの信条に従って発言しているのかといえば、それは否でしょう。いま、こういう趣旨の発言をすれば“党内での”ポイントを稼げるという計算が見え隠れしています。

党の外でどれだけ非難されようと、痛くも痒くもないのでしょう。権力者に媚び、その側にいれば何とでもなると高をくくっているのなら。

そして、過激な発言でペナルティを受けることは勲章なのかもしれません。対外的にはマイナスに見えても、党内で「よく言った。大したもんだ」というプラスの評価が与えられるのであれば。

これって、(どこまで本当の話かわかりませんが)ヤクザが、罪を犯した兄貴分の身代わりに刑務所に入ることで箔をつけ、出所後に出世するストーリーと同じです。

これが、いまの日本の政治の風景だと、わたしは認識しています。