四重奏

日本が再び戦争をする国になるかが問われています。そのロジックは、アメリカの戦争に“協力する”か“巻き込まれる”かです。

しかし、わたしの想像ですが、アメリカ人の大多数は、自分たちが戦争をしているとは考えていないのではないでしょうか。それは、あくまでも「世のため人のための(武力)介入に過ぎない」と認識しているのではないでしょうか。あのベトナム戦争ですら。

だとしたら、日本とアメリカの理解の違い、温度差は根本的に相容れません。

湾岸戦争のとき、言われました。アメリカが戦争をするのは経済政策の一環に過ぎない。軍需産業アメリカという国の経済と骨がらみに結びついていて、古い武器を使い切って最新式のものと入れ替えるためにも戦争を必要としていると。

アメリカの政治的あるいは経済的権力者と国民の意識の乖離。

日本の政治的あるいは経済的権力者と国民の意識の乖離。

それぞれの国の為政者及び権力者は、これを自分たちに都合良く扱って、互いを利用し合おうとしています。

アメリカは自国の負担を軽減するため。

日本は、新たな戦争に参加して、今度は戦勝国側に与することによって“敗戦国”という立場から抜け出すため。

冗談にすることもできません。